INTERVIEW

こぼれ落ちてゆくものに眼差しを向けるーリクオがこの世界で想像力を維持していくための『リアル』

コロナ禍以降に生まれ、ライブで磨き上げられた楽曲に込められた、音楽への愛、社会への違和感、一人の人間としての態度とは。シンガーソングライター、リクオが2024年6月5日(水)に新作アルバム『リアル』をリリース。自身のバンド、HOBO HOUSE BANDとレコーディングを行なった本作について、本人と1時間半に渡り言葉を交わした。

MUSIC 2024.06.14 Written By 峯 大貴

アルバムの冒頭、「空を切り裂いて 君がやってきて」と始まる“リアル”から一気に引き込まれる。言わずもがなRCサクセションの“ヒッピーに捧ぐ”の3番の歌詞だ。近年のライブでキラーチューンとなっている“オマージュ – ブルーハーツが聴こえる”(2019年)に続く、リスペクトに溢れた引用にニヤリとしてしまう。このあと原曲では「ぼくらを救ってくれると言った」と続くのだが、この曲では相対して「しっかりしろよと僕に言う」と自らを律する言葉を投げかける。一気に最近の日々の過ごし方や考え方を見透かされた心地になってハッとする。この音楽のロマンに魅了されながらも、社会に対する冷静な目線を送り続けるスタンスが、リクオの音楽表現の醍醐味と言っても過言ではない。

 

京都を拠点としながら、年中全国をライブで旅してまわる“ローリングピアノマン”リクオの新作アルバム『リアル』。HOBO HOUSE BANDとの演奏を主体とした作品は『Gradation World』(2019年)以来となる。中村佳穂との共作曲“流れ星”が収録されていたり、自身が60歳を迎えるアニバーサリー作だったり、派手なトピックスはあれど、コロナ禍以降に感じた違和感や、他者を慮る感情を織り混ぜた、丁寧さ、実直さに胸を打たれる作品だ。

 

リクオに取材をするのは今回で3回目となるが、音楽の話をしている内に、自然と社会の話になり、ルーツや下の世代へと話が及ぶ。彼は常に他者とどう繋がり、自分が後世に何を残していけるか考えている人なのだ。


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これが遺書になってもいい。HOBO HOUSE BAND・笹倉慎介と共に作った、こだわり抜かれた12曲

──

前作『リクオ&ピアノ2』(2021年)はカバーも含むピアノ弾き語りアルバムだったので、完全なオリジナルアルバムとしては『Gradation World』(2019年)以来、約5年ぶりとなります。いつ頃から制作を始めましたか?

リクオ

2023年4月からですね。今回は笹倉慎介くんをエンジニアに迎えて、彼のスタジオ〈土の上を歩く〉でレコーディングをしたんですが、毎月3日くらいのペースで東京に通いながらコツコツと進めていきました。HOBO HOUSE BANDとライブで育んできた曲を、慎ちゃんのサポートを得て音源作品にするというのが本作の大きな軸です。

──

笹倉さんは今回レコーディングからマスタリングまで一手に担当されていますが、彼にお願いした決め手はなんでしたか?

リクオ

もう慎ちゃんとは2000年代後半からの付き合いですし、『HOBO HOUSE』(2014年)では共同プロデューサーに入ってもらって、当時は入間市にあった彼のスタジオ〈guzuri〉で録音しました。何でも言い合える信頼関係が構築されていたんです。今回のアルバムはとにかく納得いくまでやるつもりで一年以上かかってもいいと思っていた。出来によっては全部ボツになってもいいという覚悟です。エンジニアの候補は何人かいたけど、その中でとことん一緒に付き合ってくれる人という点で考えると慎ちゃんしかいなかった。また彼はエンジニアでありながら、素晴らしいミュージシャンでもあるので、どちらの立場も理解しながら作業してくれるのが頼もしかったですね。いい再会でした。

Photo:渡部翼
──

今回はなぜそこまでしっかり時間をかけようとされたのでしょう?

リクオ

この年になってもう納得いかないものは出せない。大げさな言い方やけど、この作品が遺書になるつもりで向き合いたいと思ったんです。できればあと30年くらい遺書を残し続けていきたいですけどね(笑)。これだけいろんな人に関わってもらって、レコーディングすることは早々できることではないし、一つひとつの作品を丁寧に作りたいという気持ちは年々増してきています。

──

すでにライブで披露されている曲もたくさんありますが、制作過程で最も時間がかかったのはどの部分なのでしょうか?

リクオ

ミックスですね。仰る通りアレンジ自体はライブで構築してきた曲たちなので、あまり悩むことはなかったけど、レコーディングしたそれぞれの楽器の音のバランスを調整していく作業に時間を要しました。どこを落としどころとするか見つける過程に時間がかかって、慎ちゃんと二人で研究を重ねましたね。締め切りや時間の制約があったらこういうやり方はできませんでした。

──

試行錯誤の結果、どのような落としどころになりましたか?

リクオ

HOBO HOUSE BANDとして普段ライブで演奏している時の生感やダイナミズムをしっかりパックさせるという点に尽きますね。そのためにどう音を引き算していくかを考えて、いくつかの作品を参考にもしました。例えば去年のThe Rolling Stonesの『Hockney Diamonds』をPro Toolsに取り込んで、波形を見ながらどういうイコライジングや音像でミックス、マスタリングされているのか研究したり。

──

『Hockney Diamonds』が目指す音像の理想だったのでしょうか?

リクオ

あの音を再現したかったというわけではなく、バランスをとるポイントの捉え方を参考にしました。あれだけのキャリアがあるバンドが、まだ30代のAndrew Wattをプロデューサーに迎えて、ちゃんと今の時代を意識した音作りになっている。そんな最前線の音像を勉強してから、ミックス作業に着手しました。

リクオ with HOBO HOUSE BAND(リクオ(Vo / P)、寺岡信芳(Ba)、真城めぐみ(Cho)、小宮山純平(Dr)、高木克(Gt)、宮下広輔(ペダルスティール))Photo:コヤママサシ
──

HOBO HOUSE BANDって、リクオさんのピアノが軸としてありながら、宮下広輔さんのペダルスチールに、高木克(ソウル・フラワー・ユニオン)のギターもいる。パワフルな上ものが3つあるので、そのバランスの難しさはお察しします。

リクオ

特に克っちゃんが2018年から加入して、初めてのバンドでのスタジオレコーディングだったので、改めてバンドの音としっかり向き合う機会になりました。ライブを重ねた中で今がちょうど洗練と粗野がいいバランスになっていると思う。

──

この編成って意外と少ないですよね。

リクオ

そうですね。広輔と克っちゃんがリードをとる役割を柔軟に交代していく感じになっています。特に広輔のペダルスティールはストリングスや管楽器の役割をすることもあるし、HOBO HOUSE BANDのオルタナティブな部分を担っている。Bruce SpringsteenのThe E Street Band がすごく好きなんだけど、サックスのClarence Clemons(クラレンス・クレモンズ)みたいな存在ですね。彼自身、すごく柔軟な発想を持ったプレイヤーだから頼もしいです。

中村佳穂によって引き出されたリクオの新境地“流れ星”

──

ラストの“こぼれ落ちてゆくもの”だけはリクオさんのピアノと、橋本歩さんのチェロの二重奏ですが、大半がHOBO HOUSE BANDとの録音です。収録曲の中で目を引くのはやはり中村佳穂さんとの共作である“流れ星”なんですが、どんな経緯でこのコラボレーションが実現したのでしょうか?

リクオ

実は曲自体、2016年に作ったもので今回の収録曲では一番古い。この年、大阪の〈martha〉で企画したライブイベント『HOBO CONNECTION』に佳穂ちゃんが出てもらうことになって、せっかくだから一緒に曲を作りませんかと提案をさせてもらいました。当時自分はまだ湘南に住んでいたから、佳穂ちゃんには京都の実家に来てもらって。俺が昔から使っていたアップライトピアノがあるから、デジタルピアノと並べて二人で作業して仕上げたんです。この時に披露して以降、やる機会がなかったんだけど、2020年に〈磔磔〉でやったライブに、シークレットで出てもらって久しぶりにこの曲をやりました。初めてHOBO HOUSE BANDと一緒に演奏したんですけど、とても良くて。今回ようやく正式に収録することができました。


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──

佳穂さんのフリーキーなコーラスに引っ張られるように、リクオさんのピアノとボーカルも跳ね回っていて、新境地が開かれている感覚がありました。

リクオ

そうですね。佳穂ちゃんは自分の想像の枠を超えてくれるんです。ポップスのフォーマットに捉われない曲構成も彼女の特徴で、唯一無二の存在です。他の曲には統一されたトーンがあるけど、枠をはみ出すような自由さがあるこの曲は、アルバムの中でもいいフックになってくれました。

Photo:浜村晴奈
──

その統一されたトーンというのは、ソングライティングの部分において何かテーマみたいなものを意識されたのでしょうか?

リクオ

テーマやコンセプトを持たせようとはしていなかったけど、今の時代に向き合いながら書いた曲ばかりなので、近年の自分の思考が反映されているという意味での統一性はあるとは思います。でも堅苦しいものではなくて、“酔いどれ賛歌”みたいな砕けた曲も入っている。多様性……というとカッコよすぎるので、意図していない部分もたくさんある雑多な作品とも言えます。

保証されるべき権利が脅かされることに慣れちゃいけない

──

歌詞を追っていると「愛しい日々を共に過ごした どんな時も忘れないで」(“ハグ&キス”)、「失った夜を なくした自由を 取り戻すのさ」(“ミュージック・アワー”)、そして“こぼれ落ちてゆくもの”など、過ぎ去っていくことや忘れ去られるものに眼差しを向け、抗うような描写が随所に見られます。そこに着目されたのはどんな想いがありますか?

リクオ

コロナ禍によって立ち止まって振り返る時間ができたのはすごく大事でした。前作『Gradation World』を作った時の衝動的な部分も残ってはいるけど、今回はちょっと俯瞰した目線が入っているのが大きく違うところですね。またSNS社会による条件反射的なリアクションがあまりに多いから、一呼吸おいて様々な視点を自分の中に保ち続けるよう心がけていた姿勢が作品にも反映されていると思います。

Photo:浜村晴奈
──

コロナによる行動制限がなくなって1〜2年ほど経ちましたが、“僕らのライブハウス”や“君を想うとき”を聴いていると、当時の記憶を思い出してハッとしたんです。忘れてはいけない感覚に気づかされました。

リクオ

確かにある程度は以前のように生活できるようになった今、逆にコロナの時期がなきもののようになっていくことは強く危惧しています。コロナによって残されたものや、浮き彫りになった問題があるはずなのに、十分な検証がされないまま時代が進んで行く状況は違和感がありますね。そういった状況も作品に反映されていると思います。

──

その違和感とはあらゆる領域にまたがっているとは思いますが、具体的にどんなことを危惧していますか?

リクオ

自分にとっても、全国各地を移動しながらお客さんと集まって騒ぐという、今までずっとやって来たことをコロナ禍によって一度全否定された。もちろんあの当時は仕方ないことだったけど、本来保証されるべき権利に制限をかけたんです。数年にわたって続いたあの状況には慣れちゃいけない。当たり前じゃないという感覚を持ち続けないと、民主主義のありようが崩れてしまう。つまり認められるべき権利が認められなくなることが増えていってしまうのではないかという危うさでしょうか。

Photo:浜村晴奈
──

あの時の緊急事態宣言のような事態は二度と繰り返して欲しくない。でも多くの課題がなし崩しになっていることへの違和感ですね。

リクオ

この危うさは東日本大震災から、繰り返されている気がします。いや、阪神淡路大震災や、終戦からずっとそうかもしれない。日本だけじゃなくて世界的にも自由が制限され、社会が分断され、争いが起きている。忌野清志郎さんも「地震のあとには戦争がやってくる」という言葉を残しているけど、災害の後に訪れる全体主義的な空気や民主主義のあり方の揺らぎには、常に危機感を持った方がいいと思うんです。

──

清志郎さんの話が出ましたが、“リアル”という曲は「空を切り裂いて 君がやってきて」とRCサクセションの“ヒッピーに捧ぐ”の引用から始まります。しかしその後は「しっかりしろよと僕に言う」と自分への警鐘が歌われる。

リクオ

不安の中で何かにすがろうとしたり、単純な物語を思わず受け入れてしまいたくなる今の不穏な状況です。でも自分が人間らしくまともでいられる想像力を維持し続けたいんです。それは簡単なことではないから、自分にも言い聞かせる歌ですね。

──

この“リアル”からアルバムが始まり、かつタイトルにもなっている。リクオさんの今の時代や社会に対する考えがしっかり感じ取れる作品になっていると感じました。

リクオ

今回は自分なりのロック・アルバムを作れた気がしていて。John Lennon、Nina Simone、Bob Dylan、Neil Young、Bruce Springsteen……挙げだしたらキリがないけど、自分が好きだったロック・ミュージックの多くは、社会やコミュニティー、自分の置かれている状況に対する違和感を表現している。今回はそこにちゃんと取り組めたと思います。

60歳を迎えるリクオは、これからも先人からバトンを受け取り、下の世代に渡していく

Photo:渡部翼
──

リクオさんは今年60歳を迎えます。『Gradation World』の時のインタビューでは50代の自分に対して「初期衝動に戻ってきている」、「第三の思春期を迎えている」という表現をされていましたが、5年ほど経ってその感覚は変わりましたか?

リクオ

時間の有限性をさらに感じるようになりますね。行き当たりばったりでやってきたけれど、残された時間を考えてある程度計画を立てるようになってきた(笑)。でもネガティブな話ではなく、これは新たなモチベーションと捉えています。有限の中で、無限の可能性を探っていきますよ。

──

なるほど。では本作以降もしっかり計画はあるのでしょうか?

リクオ

まだまだ作りたいものはあります。まずは自分が聴いてきたブルースやブギウギのピアノをフィーチャーした作品。何年も前から構想していて、最近は吾妻光良さん、有山じゅんじさん、近藤房之助さん、木村充揮さんなど、意識的に先輩ブルースマンとの共演を増やしているんです。自分のルーツを鍛え直す作業です(笑)。去年ANTENNAでもインタビューしていた先人のピアノマン・チャールズ清水さんとも今年ご一緒します。

──

そのいわゆる「残された時間」を通して、リクオさんはどんなことを実現したいと考えていますか?

リクオ

多面性を含んだ自分の全体性を描きたいのかもしれませんね。だからこれまでライブや歌で表現してきたことで、まだ作品にできていないものを残したい。ライブの基本スタイルであるピアノ弾き語りのライブアルバムも2枚組で作りたいし、2022年に出した書籍『流さない言葉』の第二弾も計画しています。これまでいろんな人と曲を作って来たから、共作曲を集めた作品も作りたいし、ドキュメンタリー映像も残したいと思っている。少ないお客さんの前でやっていることも含めて、自分のやってきたツアー暮らしがどんな様子なのか、カッコつけずに次の世代に伝えたい。10年後に今のペースでツアーができているかはわからないし、そう考えると残された時間は少ないんですよね。

リクオ、THE HillAndon(Photo:浜村晴奈)
──

私もできるだけリクオさんの足跡を残せるよう、これからの活動も追っていきたいと思います。最後に共作曲の話がでましたが、今年の『春一番』ではTHE HillAndonのステージで共作曲“On the Road Again”を披露したシーンが印象に残っています。

リクオ

お客さんもしっかり受けたね(笑)。あの曲はTHE HillAndonボーカルのコージロ一(三木康次郎)から共作の提案を受けて、去年の2023年9月に完成させました。後半の『春一番』に出ていた亡くなった人たちの名前をコージローと言い合うパートはあの日特別にアレンジしたもので、最後に「カムバック!福岡風太!」で締めくくるのもうまくいった。THE HillAndonも京都を中心に世代を超えて橋渡しをしていく役割を担いつつあるし、あの曲ではそういった姿勢も打ち出せたと思います。すでにレコーディングを終えているので、いずれリリースする予定ですよ。

──

自分のルーツに立ち返りながらも、しっかり下の世代とも交流を重ねてバトンを繋いでいくところにリクオさんの生き様を感じました。

リクオ

ちょうど昨日もthe TigerのLinちゃんと泰河と一緒に曲作りをしていたんですよ。彼らや暴動クラブ、あと名古屋にもsniffっていういいジャムバンドがいて。そういう若い人たちが結託して、ネオ・ルーツロックみたいなシーンでもでっち上げて、どんどん世に出て行ってほしい。俺としても生き血をいっぱい吸わせてもらっているので、若いバンドから声をかけてもらえるのは光栄だし、うれしいですよ。

Photo:浜村晴奈

リアル

 

アーティスト:リクオ
仕様:CD / デジタル
発売:2024年6月5日(水)
価格:¥3,300(税込)
購入:https://rikuoshop.thebase.in/items/85395349

 

収録曲

1.リアル
2.Wadachi
3.ハグ & キス
4.友達でなくても
5.君と僕とセカイの間
6.酔いどれ賛歌
7.流れ星
8.アンサンブル
9.ミュージック・アワー
10.僕らのライブハウス
11.君を想うとき
12.こぼれ落ちてゆくもの

WRITER

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