REPORT

日本とアジアの音楽をつなぐ祭典であり運動体、再び-BiKN shibuya 2024 クロスレポートNo.2

2024年11月3日、アジアの音楽シーンにフォーカスしたサーキット型ライブショーケース『BiKN shibuya 2024』が開催。「アジアで注⽬を集めるアーティストが⼀堂に介する」というコンセプトのもと、2度目となる今回も国外20アーティストを含む、バラエティに富んだ全38組が出演した。昨年に引き続き、ANTENNA編集部2名がそれぞれの視点で当日の模様をレポートする。

MUSIC 2024.12.04 Written By 峯 大貴

Cover photo:Chiaki Machida(The Black Skirts 검정치마)

日本とアジアの連帯は確実に加速している

昨年、初開催だった『BiKN shibuya』のライブレポートのタイトルに「発令!アジアに向けた日本からの開国宣言」と付けたのは他でもない。実行委員であり《THISTIME RECORDS》社長の藤澤慎介さんがインタビューで語ってくれた「音楽シーンにおいてアジアの国々が連帯を結んでいる中で、日本が取り残されていることへの危機感」によって立ち上がったこのフェスティバルが、その状況にしっかり「待った」をかける見事なメッセージを放っていたからだ。

 

しかし『BiKN』のゴールはこの1回の成功ではない。この場所で醸成された日本とアジアの連帯のムードに、もっと多くの人たちを巻き込み、持続し、拡大していく必要がある。だから『BiKN』とはフェスティバルというより、この一連の開国運動体のことであると言った方が実態に合っているし、その志を伴って広がっていくのではないかと勝手に思っている。

 

さて、昨年の開催から1年が経ち、日本の状況はどうだろうか。7月に茨城で行われた『LuckyFes』は「アジア最大のテーマパーク型フェス」というテーマを掲げ、台湾のクラウド・ルー(盧廣仲)やベトナムのChilliesなど4組のアジア・アーティストが出演。9月に長野で行われた『りんご音楽祭』では台湾インディーズ専門ステージ〈ROMANTIC TAIWAN STAGE〉が設けられ、淺堤 Shallow Levée、馬念先 Ma NianXian、百合花 Liliumが出演。さらには「アジアの文化的連帯の中で、新しい社会のありかたを模索する」を掲げたアートと音楽の都市型フェスティバル『DEFOAMAT』が代官山で開催され、韓国のLEENALCHI、タイのYONLAPAやSoft Pineが来日するなど、アジアをテーマにした音楽イベントは増加している。また昨年『BiKN』にも出演した韓国のSilica Gelは6月に単独公演を渋谷〈WWWX〉で開催。こちらは『BiKN』が手掛けていたが、告知前に先行販売が完売するほどの人気の高さで、急遽翌日に追加公演を行うまでの事態になった。一方で8月にはタイ・バンコクで日本の『サマーソニック』が初開催されたのも忘れてはならない重要トピックスだ。

 

『BiKN』が放った火種がいくつかの場所に散らばっているのかもしれない。10月16日、台湾のスリーピースバンド、拍謝少年 Sorry Youthの来日ツアーの新代田〈LIVE HOUSE FEVER〉公演で、久しぶりに藤澤さんに出くわした。盛況のフロアの中、筆者を見つけるなり「なんかちょっとだけ、状況が動いてきたんじゃない?」と話してくれた彼の顔には、ほんの少しの手ごたえと、まだまだここからとばかりに今年も『BiKN』を成功させなければならないという意地が見て取れた。

 

東京・渋⾕の6会場をジャックし、今年もサーキット形式で開催された『BiKN shibuya 2024』。出演するのは国外20アーティストを含む全38組。台湾の淺堤 Shallow Levée、そして日本のLucie,Too以外は全て初出演という思い切った顔ぶれだ。また国内勢はそれぞれアジア進出を果たしているアーティストが中心で、ねおち neochiやRAY(BAND SET)のようなアイドルも名を連ねているところにも大きな変化を感じる。今年も一日中往来しながら観た、海外アーティストのステージを中心に会場の様子や気配を伝えられればと思う。

中国インディーアーティストの先陣を切った花墙FancyWall

開演時刻の12時。昨年同様、会場一帯はまだ落ち着いている。昨年から会場は一つ減り、また物販スペースからさらに裏手にあったフードエリアも思い切って省略。また〈O-nest〉への入場がエレベーターから階段に変わっているなど、昨年から会場の設計や導線は最適化されている。筆者がまず足を運んだのはメインステージ〈O-EAST〉のトップを務める中国の5人組、花墙FancyWall。結成は2013年と10年以上のキャリアがあり、各種配信サービスでは今年発表された『轉子心(Rotor Heart)』を含め3枚のアルバムを聴くことができるが、日本で触れられる情報はまだ少なく今回が初来日ライブとなる。

 

アッパーなダンスミュージックをエモーショナルなバンド・アンサンブルで鳴らし、四つ打ちの“Cyber Beast”では早速前方の観客を飛び跳ねさせていた。快活だが耽美的にも感じられる楽曲群にはFranz FerdinandやPhoenixからの影響も感じられる。ボーカルは3人が楽曲ごとに交代していくのも見ごたえがあったが、とりわけキーボードのメンバーが演奏そっちのけでマイケル・ジャクソンばりにターンしたり、the telephonesの岡本伸明ばりに暴れたりと目が離せない。またバックスクリーンに投影された簡体字の歌詞が流れる映像もビビットで、ラストの壮大なバラッド“克莱尔(Where is my Claire?)”ではMVとシンクロした、見事な演出が施されていた。ラストには「感謝東京!」というメッセージと共に、Instagramアカウントと最新アルバムの配信リンクのQRコードがでかでかと表示される。まだフロアを埋める観客は三分の一ほどか。しかしこれを見過ごしたのはあまりにもったいないぞと、これから増えゆく観客たちに言いふらしたくなるほどの印象を残した。

 

中国では各種SNSやストリーミングも独自の国内サービスが定着しているため、他のアジア各国よりも情報をキャッチしづらい。昨年の『BiKN』は中国インディーバンドの象徴的存在であるCarsick Cars一組の出演だったが、今年はこのFancyWallを皮切りに動物園釘子戶 Zoo Gazer、缺省 Default、KyoYoko、Shiiとずらり5組が並んでいた。若き中国のアーティストたちと出会い、どっぷり堪能できる機会になっていたのは今年の『BiKN』の狙いの一つだったように思える。

Photo:Chiaki Machida

ikkubaruの奮闘が報われた5年ぶりの来日ステージ!

初めて日本に打って出た花墙FancyWallとは対極に、日本とは長らく関わり続けてきたバンドがインドネシアの4人組、ikkubaruだ。日本のシティポップに影響を受けたバンドとして初めて話題になったのはちょうど10年前の2014年。翌2015年に初来日を果たして以降、日本のアーティストとのコラボレーションや楽曲提供も数多く行ってきた彼らが、今回約5年ぶりの来日を果たした。

 

メンバー4人とコーラスにミーナ・ヌルマラ(Mirna Nurmala)を迎えた5人でステージに登場し、今年リリースされたアルバム『Decade』のラストナンバー“The Man In The Mirror”からスタート。分厚いコーラスワークによるスウィート・ソウルな装いで〈O-nest〉に詰めかけた観客を出迎えた。すでに満員状態だが、なおも人が押し寄せ、スタッフから前に詰めるアナウンスが飛ぶ。彼らが目当てで到着時間をここにした人も多いのだろう。ムハンマド・イックバル(Muhammad Iqbal)(Gt / Vo)は流暢な日本語で「5年ぶりだね、もうみんなおじさんになった」と冗談を飛ばしながら、終始和やかなムード。日本語詞で歌われる“Skyline”や、TOTOの“Rosanna”ばりのシャッフルが心地よい“Summer Love Story”など、ポップ・ミュージックに対する確かな探求心を感じる極上の演奏が続いてく。クライマックスには“City Hunter”~“Amusement Park”と、彼らの楽曲の中でも80年代シティポップ純度の高い、初期の楽曲2つを連続で披露してステージを終えた。

 

ここ10年間、インドネシアと日本の音楽の懸け橋的な役割をほぼ一手に担っていたikkubaru。アジアン・アーティストたちが日本に結集するこの『BiKN』が実現しているのは、彼らの奮闘も一因になっていると言えるだろう。それが今、多数の出演者の一組としてこのステージに立っていることが感慨深いライブだった。

Photo:Ruriko Inagaki

Mei Semonesはブルックリンから新たな日本語表現を生み出す

今回の『BiKN』で唯一アメリカから来日を果たしたのは、ブルックリン在住のシンガーソングライター兼ギタリストのMei Semones。Beach FossilsやFrankie Cosmos、yeuleなどの作品を手掛けてきたレーベル《Bayonet Records》から今年デビューEP『Kabutomushi』を発表したことでも話題になった、現在24歳の新星だ。エレキギターの弾き語りで登場し、“Tegami”から演奏スタート。日本人の母を持つ彼女の楽曲の特色は、何といっても英語と日本語が入り混じった独自の歌詞である。情景豊かにストーリーを描くというより、語感のおもしろさに重きを置いた言葉選びがユニークで、日本語と英語のパートが切り替わるたびに別の世界へと連れていかれるようなトリップ感を覚える。またとつとつとソフトに歌う歌声もなんともキュートだ。しかし“Wakare No Kotoba”や“Inaka”、未発表曲である“Dumb Feeling”などで多用されるジャズ、ボサノバ仕込みのレガートフレーズを、歌いながら涼しい顔で弾きこなす姿はやはり生粋のギタリスト。終始浮遊感と緊張感が混ざり合った独特の空気が会場を満たしていた。

 

昨年は日本をルーツに持つena moriがフィリピンから出演していたが、アメリカからの来日アーティストは彼女が初。「日本とアジアの懸け橋」を目指しながら、世界中に散らばる日本を含めたアジアのルーツと熱源も察知していくという、『BiKN』のビジョンの拡張性を体現していたステージだった。

Photo:endo rika

Silica Gelとは異なる豊穣な歌の世界、Noridogam 遊び図鑑

タイムテーブルも中盤に突入した16時。観客の数は増え続け、それに伴って耳に入ってくる日本語以外の会話が増えてくるのが面白い。とりわけ韓国語が飛び交っていたのは〈O-nest〉のステージに上がったNoridogam 遊び図鑑だ。

 

昨年の『BiKN』のステージでも衝撃を残し、その後発表したアルバム『POWER ANDRE 99』で一躍韓国のトップ・バンドの一組になったSilica Gel(실리카겔)のギタリスト、キム・チュンチュ(김민수)によるソロ・プロジェクトである。ドラム、ベース、キーボードに、クラリネット・サックスのメンバーを擁したバンドセットで登場。1曲目の“Rainbow 무지개”から温かみのあるフォーク・サウンドが包み込む。Silica Gelでの硬質なトーンと傍若無人なプレイで見せるスーパーギタリストとは正反対の、素朴で穏やかなシンガーソングライターとしての佇まいだ。“Summer Fantasy 여름에 꾸는 꿈”でのギターの指板を身体に寄せて凝視しながらアルペジオをつま弾き、ドラムはパートごとにスティックをブラシやマレットに変え、クラリネットが静かにむせび泣く。また“The Liar’s Tragedy 거짓말쟁이의 비극”では前方の観客との軽やかな掛け合いが起こる。どの演奏をとっても繊細で抑制された極上のアンサンブル。「まだリリースされていないので聞いてみてください。タイトルは“青い犬の村”です」とスマホで作ったカンペを見ながら、日本語でMCを行うところに誠実さもうかがえる。

 

今年playbooksからNoridogamへの改名を発表し、この日新曲も複数披露。ロックバンドのメンバーのサブ・プロジェクトと見なすにはあまりにもったいない、今後の動向を追いたくなる豊穣な歌の世界だった。

Photo:Chiaki Machida

2年連続の淺堤 Shallow Levée、日本だからできるライブ表現を求める

時刻は18時45分、各会場トリの出番が始まる時刻になってきた。シンガポールのSobsが出演する〈O-nest〉ではついに入場規制がかかり出す。そのさらに上の階に位置する〈7th FLOOR〉は唯一エレベーターで行く必要があり、時間がかかる分、緩やかではあるが一定のペースで観客が増え続ける。ここのトリを務めるのは2年連続出演となる、台湾・高雄出身の4人組バンド、淺堤 Shallow Levée。昨年は約5年ぶりの来日となったが、今年に入ってからはすでに2回日本でライブをしており、今回も東京・名古屋・京都・松本を回るツアーと合わせた日本での公演となる。昨年の『BiKN』をきっかけに、最も日本との距離が近づいたアーティストと言えるだろう。

 

ライブは“多崎作 Colorless Youth”からスタート。イーリン(依玲)(Gt / Vo)の優しくも憂いを湛えた声がじわじわと会場を満たしていく。続く今年7月にリリースされた新曲“我變了I’ve changed”では一転、前のめりなギターロックでイーリンの「シブヤー!」との呼びかけに観客が沸く。4人の表情も柔らかく、肩の力が抜けたバンド・アンサンブルは、すでに4公演を駆け抜けたことによる賜物だ。中盤にはこの来日に合わせて準備してきたであろう、サニーデイ・サービス“苺畑でつかまえて”の中国語カバーも披露。この楽曲の背景に潜む郷愁や空虚さをさらに引き出すような情感が素晴らしい。その後に披露された“夜晚的牠知道 See through the Dark”や“陷眠 Daydreaming”も、ラストに披露された“信天翁 Albatross”だって、Shallow Levéeの歌の中には常に心に傷を負いながらも生活に絶望せず、共に生きる人を思いやる慈悲と慈愛が息づいている。この日本ツアーのラスト・ステージとして、名残惜しさと確かな手ごたえを滲ませながら50分をやり切った。台湾の雄としての堂々たる存在感を見せつけた。

Photo:Chiaki Machida

BiKNの権威を高める日本初ライブ、The Black Skirts

20時を過ぎ、メインの〈O-EAST〉では今年のヘッドライナーである韓国のThe Black Skirts=チョ・ヒュイル(조휴일)のステージが始まる。黒のスーツ衣装できめた6人編成のバンドメンバーが登場。漆黒の背景には白抜きの文字で大きく韓国語表記「검정치마」と投影されている。女性の声のSEが流れ、自身のバンドAKUAやsummercomesagainでも活動しているファン・ジェヨン(Gt)による歪み切ったギターストロークが鳴る。最新アルバム『TEEN TROUBLES』の1曲目“Flying Bobs”からのスタートだ。

 

日本には2019年のアルバム『THIRSTY』発表時のアジアツアーで来日する予定だったが、台風接近のため中止。今回、約5年越しの初来日となった。またライブ自体が昨年の夏以来のようで、どうりで韓国から来た観客が多く、特にフロア前方のテンションが終始高い。イントロ一音鳴らすだけで沸く歓声の大きさにつられて、初めて目の当たりにする我々も一体感をもって演奏に酔いしれることができた。15年以上になるキャリアを横断するかのようなセットリストであり、とりわけ中盤までは“Hollywood”や“Hawaiian black sand”などドリーミーなラブソングが数多く披露される。そのムードが最高潮に達したのは飛び切りの純愛を歌った代表曲“EVERYTHING”だ。後半にかけてシューゲイズ的に演奏が高ぶっていくのもロマンチックであり、この時ばかりは前方の観客もシンガロングをするより、ただ目の前の演奏を浴びるのに集中している様子。この光景は今年の『BiKN』全体通してのハイライトだ。

 

合間のMCではたい焼きへの愛を話し、観客においしいお店の情報を求める一幕も。後半戦は一転して、“Baptized In Fire”などまるで初期衝動を詰め込んだブリットポップ・バンドのごとく、アッパーな演奏で畳みかけてくるのもたまらない。たっぷり70分のステージを“Our Own Summer”で壮大に締めくくった。退場した後もアンコールが鳴りやまず、もう一度登場し手を合わせながら改めて終演を告げるチョ・ヒュイル。近年ではNewJeansの楽曲も手掛けるなど、韓国を代表するシンガーソングライター / プロデューサーでありながら、その楽曲とパフォーマンスでは未だにインディー精神をのぞかせている圧巻のステージであった。

Photo:Chiaki Machida

BiKNにだけに担わせるんじゃない、この運動に加担するんだ

昨年の初開催時は、誰もやっていないコンセプトを引き受けた衝撃もあった。それがあまりにフレッシュだったからこそ、今年はいわゆる「二年目のジンクス」にならないか懸念もあったことを正直に告白しておきたい。しかし実際は出演アーティストのステージの素晴らしさ、国籍を飛び越えて入り乱れるフロアの空気、なによりまだ知らない音楽の世界に出会える喜び……どこをとっても『BiKN』でしか味わえない感覚は昨年よりも確実に増している。その一方でその志の高さ、出演アーティストの豪華さや実力で言えば、もっと最初から最後まで観客が満員状態になってほしいし、渋谷・円山町周辺の会場では収まらず規模を拡大するほどの状況にもなってほしい。まだまだこのフェスティバルは過渡期にあるし、重要度は年々増していくだろう。

 

開催が終わって、11月14日。XとInstagramの公式アカウントから「日本からアーティストのアジア進出を見据えた、小規模なショーケースイベントの定期開催を考えています。あなたが今後、海外フェスやBiKNで観てみたいアーティストを引用やリプライで教えて下さい」とのリクエストがポストされている(参照)。アジアから日本に呼び込む動きから、次は日本からアジアへ。『BiKN』の第二フェーズが始まる。さあ、この運動に加担するんだ。

クロスレポートNo.1はこちら

保護中: アジアのインディーシーンが見せる進化と深化-BiKN shibuya 2024 クロスレポートNo.1

WRITER

RECENT POST

INTERVIEW
あの頃、下北沢Zemでリトル・ウォルターを聴いていた ー武田信輝、永田純、岡地曙裕が語る、1975年…
REVIEW
今度のコンセプトは教祖!?音楽だけに収まりきらないロックンロール・クリエイティビティーゆうやけしはす…
REVIEW
これはただの弾き語りフォーク・アルバム第一集ではないー井上園子『ほころび』
REVIEW
出会い別れ、痛み哀しみ喜びを意地でもポップスに昇華する、美しくも生々しい4作目-路地『わかりあえない…
REVIEW
東京であぐねる一人の社会人による暮向の記録-砂の壁『都市漂流のために』
INTERVIEW
あがた森魚による音楽集会『タルホピクニック』とは何だったのか?
INTERVIEW
こぼれ落ちてゆくものに眼差しを向けるーリクオがこの世界で想像力を維持していくための『リアル』
REPORT
『春一番 2024』後編 ー 福岡風太が命を燃やしている
REPORT
『春一番 2024』中編 ー 継承しながらそれぞれの道を行く、二代目たちの群像
REPORT
『春一番 2024』前編 ー 福岡風太が生きてるうちは、この野外コンサートをやり通す
INTERVIEW
新たな名曲がベランダを繋ぎとめた。 新作『Spirit』に至る6年間の紆余曲折を辿る
COLUMN
【2024年4月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
台湾インディーバンド3組に聞く、オリジナリティの育み方『浮現祭 Emerge Fest 2024』レ…
REPORT
観音廟の真向かいで最先端のジャズを。音楽と台中の生活が肩を寄せ合う『浮現祭 Emerge Fest …
INTERVIEW
孤独な青年の思春期が終わった、 LAIKA DAY DREAMなりのグランジ作品『Shun Ka S…
REVIEW
この先鋭的なバンドサウンドは、2020年代の京都音楽シーンを代表する-YUNOWA『Phantom』
INTERVIEW
Ribet townsは12人組プロジェクトチーム!? 現代社会を楽しく生き抜く処世術を歌う、新作に…
REVIEW
松井文『窓から』-歌い手としての自分を見つめ直した、3枚目の1stアルバム
REVIEW
畠山拓郎“September”-KANの遺伝子も感じるニューポップスターによるソウルバラード
REPORT
発令!アジアに向けた日本からの開国宣言-BiKN shibuya 2023 クロスレポートNo.1
INTERVIEW
「日本とアジアを混ぜっ返すんだ!」アジアン・ショーケース『BiKN shibuya』に至る衝動
REVIEW
劇伴音楽を経て、本格的にバンドとなったロマンたっぷりのロックサウンド-KiQ『空想』
INTERVIEW
「おせっかい」な京都のスタジオ、マザーシップ。エンジニア野村智仁が語る、人付きあいと音作り
REVIEW
Tocago『Wonder』- 沖ちづるの音楽にかける熱意に再び火が灯るまで
INTERVIEW
歌うたいは人たらし。小野雄大が仲間と共に自分の歌を見つけるまでの道程
COLUMN
〈Penguinmarket Records〉作品ガイド
INTERVIEW
「Music has no borders」を掲げ、京都から世界へ-Penguinmarket Re…
REVIEW
多様な可能性のごった煮状態という意味での“GUMBO”- 砂の壁『GUMBO』
INTERVIEW
ソー・バッド・レビューから続く道。 シンガーソングライター&ピアニスト / 翻訳家 チャールズ清水…
REPORT
『春一番 2023』後編 ー 平和を夢見る福岡風太が仕掛けた、音楽による革命の実験場
REPORT
『春一番 2023』前編 ー 「祝」でも「終」でもない、大阪名物野外コンサートのゆくえ
INTERVIEW
「大阪を代表するバンドになりたい」ショーウエムラ(アフターアワーズ)が語る、地元に育てられたバンドマ…
REVIEW
生活の設計『季節のつかまえ方』 ー 「自分の音楽ってこれかも!」と辿り着いた喫茶ロック作品
REVIEW
屋敷『仮眠』 – のんびりとした虚無感、幻想的だが後味の悪さもある、積層的なフォーク作品
REVIEW
FALL ASLEEP#3 全曲レビュー
REVIEW
幽体コミュニケーションズ『巡礼する季語』 – 言葉とサウンドをコラージュ的に組み合わせ、季節を描く京…
INTERVIEW
スーパーノアが語る、『ぬくもりはたしかに』に込めたリズムと歌の最適解
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2022-世田谷ほっつき歩き編
REVIEW
Eri Nagami『ど​ち​ら​か​と​い​う​と​そ​う​思​う(Moderately Agre…
REVIEW
岡林風穂『刺激的な昼下がり』 – 岐阜拠点のシンガーによる、こそばゆい刺激に惹きつけられる作品
REPORT
ボロフェスタ2022 Day4(11/6)- クリープハイプ、リベンジ。過去2年を取り戻す気概の最終…
INTERVIEW
マーライオン、変わる!-もっとみんなに喜ばれる音楽をつくるための模索と研鑽
INTERVIEW
生活は変われど、再び日々を鳴らし始めた路地の『KOURO』
REVIEW
ヨットヘヴン『健康快樂』 – 今を楽しく生きようとする生活者の歌
REVIEW
ガリザベン『ほっぺのかんじ』 – シャイとユーモア、関西に息づくブルースが香り立つうた
COLUMN
たけとんぼ 平松稜大・きむらさとしに影響を与えたアルバム5選
INTERVIEW
伝道と更新を目指すアコースティック・サウンド – たけとんぼインタビュー
REVIEW
kiss the gambler “ベルリンの森” – 自分の心の居場所はどこにある?
REVIEW
KiQ『FuU』ー多彩な仲間と共に漂着した、退屈な日々を彩るフォーク・ロック
INTERVIEW
音楽のアーキビスト、金野篤が体現する「売りたいモノは自分で作る」という生き方
REVIEW
kiss the gambler “台風のあとで” – 折り合いのつかない喪失感を歌う素直さに胸が打…
INTERVIEW
大石晴子が探る、これからの生きていく道とは ー『脈光』インタビュー&全曲解説
REVIEW
伏見◎Project “Dawn-town” – 京都伏見を冠するニュー・コンボによるムーディーな楽…
REVIEW
みらん『Ducky』 – 22歳の今しか表現できないことを歌っている、理想的なデビュー作
REVIEW
徳永憲『今バリアしてたもん』何重にもねじれたユーモアが満載、歌とアコギが主体の12作目
REVIEW
国でも建てるつもりなのか – グッナイ小形
REVIEW
NEKOSOGI – NEKOSOGI
REVIEW
たまき – 門脇沢庵
REVIEW
夢の日々 – ミチノヒ
COLUMN
お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.2
COLUMN
お歳暮企画 | ANTENNAとつくる2021年の5曲 Part.1
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2021-武蔵野散歩編
REVIEW
FALL ASLEEP#2 全曲レビュー
INTERVIEW
ぶっちゃけ上京ってどう?-ベランダ×ギリシャラブ×Crispy Camera Club 京都発・東京…
INTERVIEW
いちやなぎとひらまつ-平成6年生まれ、ウマが合う歌い手の2人
COLUMN
「シーン」から「モード」に移ろいゆく – 京都音楽私的大全
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2021 Day3 – 2021.10.31
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2021 Day2 – 2021.10.30
COLUMN
“ニュー・ニート”ゆうやけしはすが目論む、ローカルから興すロック・ルネッサンス
INTERVIEW
グローバルな視野を持って、ローカルから発信するーリクオが『リクオ&ピアノ2』で打ち出す連帯の姿勢
REVIEW
ズカイ – たくさん願い溢れて
INTERVIEW
みらんと話した日ー兵庫在住シンガー・ソングライターによる互いの気持ちを尊重する歌を探る
INTERVIEW
つくるひとが二人、はみ出す創作を語る-井戸健人×畠山健嗣 対談
REVIEW
秘密のミーニーズ – down in the valley
REVIEW
ラッキーオールドサン – うすらい
COLUMN
ご当地ソングからはみ出る方言詞|テーマで読み解く現代の歌詞
REVIEW
ベルマインツ – MOUNTAIN
INTERVIEW
もどかしくもシンプルを求めトガっていく。シャンモニカが語る『トゲトゲぽっぷ』
INTERVIEW
シンガーソングライターという自覚の芽生え – ぎがもえかインタビュー
REVIEW
たけとんぼ – 春はまだか / 旅の前
REVIEW
いちやなぎ – album
REVIEW
ショーウエムラ – 大阪の犬
INTERVIEW
2020年をポジティブに転化するために - 中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)が語る新作『ハビタブ…
REVIEW
かさねぎリストバンド – 踊れる
COLUMN
従来のイメージを跳ね返す、日本のフォークの変革 - 『#JAPANESE NEWEST FOLK』前…
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2020
COLUMN
編集部員が選ぶ2020年ベスト記事
COLUMN
〈NEWFOLK〉作品ガイド
INTERVIEW
音楽のすそ野を広げる、影の歌の送り手 - 〈NEWFOLK〉主宰 須藤朋寿インタビュー
INTERVIEW
自分の言葉を持つ人の歌が、心に入ってくる - 浮(BUOY) インタビュー
REVIEW
クララズ – 台風18号
INTERVIEW
“2023”で次の扉を開いた3人のハイライト – ベルマインツ インタビュー
REVIEW
岡林信康 – 岡林信康アルバム第二集 見るまえに跳べ
REVIEW
田中ヤコブ – おさきにどうぞ
REVIEW
上田正樹と有山淳司 – ぼちぼちいこか
REVIEW
ザ・ディランⅡ – きのうの思い出に別れをつげるんだもの
REVIEW
Bagus! – 恋はうたかた
REVIEW
ベルマインツ – ハイライトシーン
REVIEW
ヤユヨ – ヤユヨ
INTERVIEW
清水煩悩との雑談(後編)– 天川村から新たな船出『IN,I’M PRAY SUN』
REVIEW
小野雄大 – 素粒子たち
INTERVIEW
覚悟が決まった第二章 – Easycome『レイドバック』インタビュー
INTERVIEW
生きている日が歌になる – ダイバーキリン『その美しさに涙が出る』インタビュー
REVIEW
のろしレコード – のろし
REVIEW
松井文 – ひっこし
REVIEW
gnkosaiBAND – 吸いきれない
REVIEW
イハラカンタロウ – C
REVIEW
折坂悠太 – トーチ
REVIEW
西洋彦 – fragments
REVIEW
クララズ – アメリカン
REVIEW
阿佐ヶ谷ロマンティクス – 独り言
REVIEW
平賀さち枝とホームカミングス – かがやき / New Song
REVIEW
TATEANAS-縄文人に相談だ/君と土偶と海岸で
REVIEW
ズカイ – 毎日が長すぎて
INTERVIEW
30代になった酩酊シンガーてらがRibet townsと鳴らす家族の歌
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2019-『ナイトサークル』リリースインタビュー
INTERVIEW
年鑑 石指拓朗 2018
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 3日目
INTERVIEW
キタが語る、オルタナティヴ・バンドthanの正史ー2ndアルバム『LINES』リリース・インタビュー
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 2日目
REPORT
峯大貴が見たボロフェスタ2019 1日目
INTERVIEW
はちゃめちゃなエンタテインメントがやりたいーチャンポンタウン“Giant step”リリース・インタ…
INTERVIEW
3人で歌の本質を確かめる場所―のろしレコード(松井文、夜久一、折坂悠太)『OOPTH』リリース・イン…
INTERVIEW
清水煩悩との雑談(前編)-新MV“まほう”・“リリィ”を公開&クラウドファンディング始動
REVIEW
アフターアワーズ – ヘラヘラep / ガタガタep
REVIEW
河内宙夢&イマジナリーフレンズ – 河内宙夢&イマジナリーフレンズ
INTERVIEW
休日に音楽を続ける人たちのドキュメント-松ノ葉楽団3rdアルバム『Holiday』リリースインタビュ…
INTERVIEW
日常に散らばった、ささやかな幸せを愛でるー大石晴子 1st EP『賛美』インタビュー
REVIEW
THE HillAndon – 意図はない
REPORT
リクオ『Gradation World』スペシャル・ライヴat 代々木・Zher the ZOO レ…
REVIEW
Ribet towns – メリーゴーランド / CRUSH / みまちがい
REPORT
峯大貴が見た祝春一番2019
INTERVIEW
今また初期衝動に戻ってきた – リクオ『Gradation World』リリースインタビュー–
REVIEW
HoSoVoSo – 春を待つ2人
REPORT
峯大貴が見た第2回うたのゆくえ
INTERVIEW
ここから踏み出す、ギリシャラブの“イントロダクション” – 2nd Album『悪夢へようこそ!』リ…
INTERVIEW
その時見たもの、感じたことを記録していく – ダイバーキリン『忘れてしまうようなこと』リリースインタ…
REVIEW
チャンポンタウン – ごきげんよう
REVIEW
宵待 – NAGAME
INTERVIEW
cafe,bar & music アトリ
REVIEW
てら – 歌葬
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day3】ULTRA CUB / Gateballers /…
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day2】Homecomings / Moccobond /…
REPORT
【峯大貴の見たボロフェスタ2018 / Day1】ベランダ / Crispy Camera Club…
INTERVIEW
KONCOS:古川太一 × ボロフェスタ主催 / Livehouse nano店長:土龍対談 - 音…
REVIEW
ローホー – ASIA MEDIA
REVIEW
影野若葉 – 涙の謝肉祭
REVIEW
Pale Fruit – 世田谷エトセトラ
REVIEW
原田知世 – music & me
REVIEW
Traveller – Chris Stapleton

LATEST POSTS

REPORT
日本とアジアの音楽をつなぐ祭典であり運動体、再び-BiKN shibuya 2024 クロスレポートNo.2

2024年11月3日、アジアの音楽シーンにフォーカスしたサーキット型ライブショーケース『BiKN s…

REPORT
アジアのインディーシーンが見せる進化と深化-BiKN shibuya 2024 クロスレポートNo.1

2024年11月3日、アジアの音楽シーンにフォーカスしたサーキット型ライブショーケース『BiKN s…

COLUMN
【2024年11月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」今聴いておきたい注目のアーテ…

COLUMN
【2024年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…

REPORT
『京都音楽博覧会』を糧に、可視化された京都のサーキュラーエコノミー-資源が“くるり”プロジェクトレポート

思わぬものが‟くるり”と変わる。それがこのプロジェクトの面白さ …