INTERVIEW

歌う理由が年々増えていくー小野雄大が山田丈造と語るアルバム『SPECTRUM』

シンガーソングライター小野雄大が約4年ぶりとなる2ndフルアルバム『SPECTRUM』をリリース。12曲全て、バンドアレンジでレコーディングした初の作品となる。さまざまな場所で出会う人や仲間たちからの想いを引き受けながら、小野雄大が歌う理由とは。band setのメンバーである山田丈造と共に語り尽くす。

MUSIC 2024.12.10 Written By 峯 大貴

2023年8月に300枚限定2ndミニアルバム『あこがれGOLDEN』をリリースした際のインタビューでは「歌うたいは人たらし」と小野雄大を表現してみたのだが、1年経って見返しても言い得て妙だと自画自賛している。

 

東京・神奈川を拠点にするシンガーソングライターであり、普段は弾き語りを中心に活動しながら、2020年に発表した1stフルアルバム『素粒子たち』の制作からband setが始動。山田丈造(Tr)、showmoreの井上惇志(P / Key)、三嶋大輝(Ba / Cb)、タイヘイ(Dr)ら、第一線で活躍する同世代のミュージシャンたちがスケジュールを縫って加担し、同じ釜の飯を食いながら、活動を続けてきた。出会う人みな、その圧倒的な歌に惚れ、引き寄せられてしまう魅力がある(無論、筆者もその一人である)。

 

全国流通のフルアルバムとしては約4年ぶりとなる『SPECTRUM(スペクトル)』がこの度完成。全国各地で人と出会い、曲が生まれ、信頼できる仲間たちと最高の状態に仕上げていく。そんな歌い手としてこれほどシンプルで、幸福なサイクルはないが、その歯車にドライブがかかったことがうかがえる全12曲だ。今年はタイヘイがプロデュースを務めた菅田将暉のアルバム『SPIN』にも“スモア”の楽曲提供で参加するというトピックスもあった中で、その存在をさらに知らしめるのにも十分である。

 

前回のインタビューに続いてband setのメンバーであり、本作のプロデュースを務めたトランペット奏者・編曲家の山田丈造も同席のもと、『SPECTRUM』に至った雄大の経験や成長など背景を語ってもらった。

 

写真:umihayato
場所協力:440 four forty

ライブ活動が「お客さんの前で歌う」ことだけじゃなくなってきた

──

この取材日の時点では山田丈造さんとduo setのライブツアー中ですが、今年のライブはどれくらいの本数ですか?

雄大

だいたい80本くらいの見込み。ここ数年、ライブハウスに出る割合が減ってきて、神社、教会、寺、畑と本当に場所を問わなくなってきました。あとは洞窟とか鍾乳洞でやれたら面白そう(笑)

小野雄大
──

畑でのライブってどんなことをやっているんですか?

雄大

岡山県奈義町にある〈なぎの里ふれあい農園〉っていう場所の白ネギ畑の中で歌うんですよ。奈義には年に1~2回行っていてもう3年目。

──

それってどんな風にオファーが来るんですか?

雄大

これは元々、岡山で活動されているイベンターの「ties music」さんが津山でやっているイベントに呼んでくれたのがきっかけです。そこに出演したときにここの農園の人たちを紹介してくれて、収穫されたお野菜を使った鉄板焼き屋さんもやっていて「お好み焼きが美味しいからぜひ来てほしい」って言われたから行ったら、いつの間にか畑でライブすることになっていた。

──

そんなことあるんですか(笑)。ライブハウスでは得られないフィードバックがありそう。

雄大

本当にそうなんですよ。さまざまな場所に呼んでいただいて、集まってくれた20~30人に向けてライブして。物販でお客さん一人一人と話をして、打ち上げでお酒を飲みながらいろいろと話をする。そういう活動を続けていく中で、目的が歌いに行くということだけじゃなくなってきた感じ。〈なぎの里〉では保育にも取り組んでいて、子どもたちがたくさん集まってくれるから、曲の中で猫になる“猫、吾輩”は絶対やらなきゃなとか。またライブオファーしてくれたある人は、話を聴くと実は福祉や介護にも取り組んでいて、その地域にある社会問題が見えてくることもある。背景を知るとやっぱりライブをするときの意識の置き方も変わっていきますよね。

──

今年2月に〈三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON〉で開催された『小野雄大vs小野雄大band set』で久しぶりにライブを観たんですが、“猫、吾輩”や“ラブモーション”を筆頭にお客さんと相互にコミュニケーションをとりながらライブをする場面が増えましたよね。そこも色んな人と関わっていることによる意識の変化なのでしょうか?

雄大

そうかもしれない。あと他にもいくつかきっかけはあって、2021年に地元の新潟でのスガシカオさんのライブにオープニングアクトで出演させてもらったんですけど、シカオさんがMCで「やっぱりライブっていいよね。俺はみんなにパワーを与えて、俺はみんなからパワーをもらえる」と言っていて、目から鱗だったんですよ。人前で歌うことってどこかで一方通行な表現であり、パワーが持っていかれると思っていたんです。でもそれじゃダメだと考えを改めました。

 

あと2022年に『瀬戸内国際芸術祭』で小豆島に行った時の出来事も衝撃で。ピアノの石田多朗さん、チューバの高岡大祐さん、ドラムの小林武文さんという大先輩たちと公演をさせてもらったんです。現地のものを題材とした民謡を作るという内容だったんですけど、その打ち上げで小林さんから「小野くんはまだまだ固いね。もっと自由にしなきゃ」って言われたんです。それで突然、机をバン!って叩いて、俺がビックリしたら「ほら、何も反応できない」って(笑)。歌を届けるものとして、魅せ方や振る舞い方が凝り固まっていることを見透かされたんだと思います。それで自分をもっと解放しようと思って、その年のツアーでは、毎公演で即興をやることにしてて。その場で感じたことをメロディと歌詞にしていく。これにはかなり鍛えられたと思います。

腕利き集団小野雄大band setのネクストフェーズ『SPECTRUM』

──

2ndフルアルバム『SPECTRUM』は全国流通作品として『素粒子たち』から4年ぶりとなりますが、それらの経験を受けて今回の制作は雄大さんにとってどういうタイミングで着手されましたか?

雄大

去年8月のミニアルバム『あこがれGOLDEN』は流通なしの300枚限定でリリースして、band setでようやく名古屋・大阪・東京を回るワンマンツアーができて、峯くんも来てくれた今年2月の『小野雄大 vs 小野雄大band set』は今までで一番の動員を記録できた。目の前の目標がようやく達成できたから、次はフルアルバムを作ろうと。そこから丈造と相談を始めました。

──

アルバムの構想はどんなものでしたか?

山田丈造

最初にband setで作った『素粒子たち』(2020年)も、『あこがれGOLDEN』も、バンドと弾き語りどちらもあった。じゃあ次は初めて弾き語りはなしで全部バンドサウンドにしようということも最初に決めました。

雄大

『あこがれGOLDEN』で、band setの音像が一度完成した感覚はあったんですよね。つまり自分の弾き語りが軸にありながら、三嶋大輝のウッドベースの存在が特徴的で、丈造のトランペットがリード楽器としてしっかり機能しているアンサンブル。このスタイルで次は弾き語りでずっとやっていた“惑星”を宇宙っぽいアレンジにしてみたら面白くね?というバカっぽいアイデアが発端だった気がします。

山田丈造
──

全12曲の中には新曲に加えて『くしゃくしゃに笑えベイビー!』(2022年)収録の“無敵”と『あこがれGOLDEN』に収録されていた“GOLDEN”も入っています。この選曲の意図は?

丈造

あと“あこがれ”も入れるか悩んだね。

 


雄大

『あこがれGOLDEN』自体、地元新潟でやった『陽緑帯』というイベントのワークショップから生まれた“あこがれ”を中心とした作品だったので、あえてその中だけに収めておくことにしました。でも“GOLDEN”はバンドの生演奏に打ち込みも取り入れた、band setとして次のフェーズに踏み込んだ曲。だから今回の作品の出発点として入れるべきだと思って1曲目に連れてきました。

丈造

“無敵”はシングルリリースもしているし、『くしゃくしゃに笑えベイビー』にも入っているけど、band setを始めてから生まれた雄大の曲の中で一番やりこんでいる代表曲だし、お客さんにも浸透している。今回サウンドとしてはかなり幅広いことをやっているけど、ラスト12曲目に“無敵”があれば全部ケツを拭いてくれるんじゃないかと。収録にあたっては新たに歌い直しているので「album ver.」になっています。

──

確かに全曲バンドアレンジでありながら、サウンド面では様々なトライを感じられます。中でも「ときめき&だいすき」を意味するという7曲目の“T&D”のインパクトはすさまじい。ブレイクビートっぽいアレンジや“T&D”で「てやんでぇ」と歌う言葉遊びしかり、やり方によっては本当にダサくなっちゃいそうなんですけど、圧倒的な歌の説得力でねじ伏せるように聴かせてしまうところは、新境地でありながら逆に雄大さんらしいと言える。

雄大

これは2曲目の“YOU&I”が、band setでは定番の曲になってきたので、この曲につながる曲として作りました。だからコード進行とテンポはほぼ同じなんですけど、アレンジを進めていくうちに異質なものになりすぎて曲順を離したんです。タイヘイ(Dr)がいい意味でチープな音色のビートアレンジをしてくれました。

丈造

「今までの小野雄大と違いすぎる!」と批判があってもおかしくないですよね(笑)。ミックスの段階で聴き直した時に「なんじゃこの変な曲」って笑いながら作業していました。

 


雄大

俺はずっと大真面目に作ったんだけどね(笑)。それで言うなら“YOU&I”のアレンジも相当変わっているよ。特にドラムの入りは感動した。

丈造

雄大のアカペラから始まってバンドがオールインするド派手な展開なんですが、ドラムのフィルインが3小節なんですよ。ここはタイヘイが「丈造~ここのフィルインが半端なのめっちゃヤバくない?」ってニコニコしながら言ってきたので、そのアイデアで思いっきりやってもらうことにしました。

雄大

この曲自体、去年12月にやったライブが始まる直前にコード1行だけを書いた紙をメンバーに渡して、その場でやってみたんですよ。

丈造

どうやって始まるかも、どう終わるかもわからないのよ。

雄大

一人でやってみた即興をバンドでもやってみようと思ったんですけど、レスポンスが早いこのメンバーならチャレンジできると思ったし、それでこのアレンジが生まれたのはすごく自信になった。

──

“GOLDEN”と“YOU&I”という2曲から始まり、“無敵”で締める構成が見事だから、サウンドとしては幅広いけど、小野雄大の作品の中で初めてアルバム全体で聴かせようとしているなと感じました。

丈造

思い切った曲もある一方で、“さざなみ”は『素粒子たち』から地続きの雄大らしさが堪能できる。でも鍵盤やドラムでしっかり今までにないアレンジをしているし、雄大の歌もさらに強靭になっていることもしっかり伝わるようなアルバムにはなっていると思います。

 

雄大

あと、今回丈造のアイデアにびっくりしたのは“惑星”。“あこがれ”が生まれたイベント『陽緑帯』を今年も6月にband setでやってきたんですけど、丈造が新潟駅で電車の発車する音を「サンプリングするわ!」と言い出した。

丈造

そもそも雄大の弾き語りに乗せて、タイヘイと作ったデモの段階で間奏部分に雑踏の音を入れていたんです。ここはもうちょっと存在感のある音がいいなと考えて、これは新潟でフィールドレコーディングするしかねぇと決めました。

雄大

イベントが終わって、みんなは打ち上げで泥酔して潰れていたんですけど、丈造は翌朝しっかり起きて、仕事で先に帰らないといけない井上惇志を送るついでに録音してきてくれた。

丈造

タイヘイと話していたアイデアなのに全然起きないから一人で黙々とやってきました(笑)。井上を送った新幹線のホームで最初録音したんですけど今イチで。やっぱり在来線だと入場券を買い直して、アナウンスと電車のブレーキからドアの開閉のタイミングの音をばっちりサンプリングして入れることができました。このアルバムの中で自分が一番こだわったところかもしれない。

雄大

新潟の音が入っているのも、またそのアイデアが丈造から出たのも嬉しかった。

 

やっと真正面からポジティブな曲が書けた

──

歌詞に着目すると、日々の生活に疲弊したり、傷ついたりしながらくじけず懸命に生きる姿を描くという点ではほぼ全曲に共通していると感じました。どんなことを考えながら歌詞を書きましたか?

雄大

そうですね……これまでも“君の追い風”(2020年)とか“無敵”みたいなポジティブな曲はあったけど、他人と比較したり、自信がないのに、とりあえず自分は大丈夫だぞと言い聞かせるようなものでした。それは自分自身がネガティブ思考な人間だし、本当の意味で心を奮い立たせる、元気が出る曲ってまだ作れていないなとずっと思っていたんです。“miracle”はそこにトライをした曲で、2023年はこの曲の歌詞を書くために過ごしていたと言ってもいいくらい、半年以上かけてやっとつかみとれました。

──

「小さく震える存在を全部肯定したい」や「もう大丈夫 君の夜はもう明けるよ」と確かに全能的な肯定感に満ち溢れています。

雄大

何事とも比較せず、素直に自分や他者を肯定できるようになったのはうれしいです。この曲の後にできた“プリズム”も「ああ この世が地獄だったとしてもしがみついていたい」という部分から思いついて手ごたえのあるものができた。

 


──

各地をライブしたり色んな人と話す中で、聴いてくれる人の顔が見えるようになったというか。ネガティブな思考から出発しなくても、なんだったら自分自身の歌じゃなくても、誰かのための歌になるという経験や自信がついたことで、“miracle”や“プリズム”のような歌詞が書けたんじゃないかと思ったのですがいかがでしょうか?

雄大

確かに、それはあるかもしれない。歌っているときに、自分だけじゃない何かと共鳴している感覚が出てきたというか。

丈造

そういえば“霞の歌姫”は雄大じゃない人のストーリーだよね?今までそういう曲ってあったっけ?

雄大

テーマとしては『魔法みたいな』(2016年)に入っている“春霞”と近いかも。あと発表はしていないけど、アルコール依存症の人と出会って書いた“濁流”とか何曲かはあるけど多くはないね。今後は増えていきそうな気がします。

 


──

“霞の歌姫”はモチーフとなる人がいるんですか?

雄大

ギターを背負ってカラオケ屋さんの前で立っていたところに、話しかけてくれたおばあさんがいて、「私、昔ジャネット・ジャクソンのコーラスに呼ばれたんだけど、断ったの。歌を続けていくのは本当に大変よ」って話しかけてきたんです。本当か嘘かわからないけど、その方の人生の中で忘れられない輝きであり痛みなんだろうなと思って書いた曲です。

僕が歌を書く理由は……

──

独自な活動スタイルで稀有な経験をしている歌い手だからこそ、さまざまな関わる人の思いを受け止めて曲にしていくのは雄大さんにしかできないことだと思います。今、雄大さん自身は何をモチベーションとして歌っているんですか?

雄大

『あこがれGOLDEN』にも入っている“理由”で歌ったことにもつながりますが、自分が歌っている理由が年々増えて、枝分かれしてきた気がしますね。ライブに来てくれたお客さんがその場所を愛してくれるような歌が歌えたらと思うし、友達や家族にも聴かせたいと言ってわざわざ物販でCDを買ってくれる人もいるから、人を介して広がっていく強度のある歌を歌いたいと思う。でも人に届く歌って自分自身で手ごたえを感じているかが重要で、結局は自分を満足させるために曲を作っているし、歌っている。そこは変わらないと思いますね。

──

「歌う理由が年々増えている」っていいですね。その理由って「使命感」とも言い換えられるものだと思いますか?

雄大

歌うことが自分の使命?うーん……いや、それはないな。まだ会社員だったころ音楽活動を辞めようとした時に、「人には役割がある。お前は歌ってないと」って引き留めてくれた先輩はいましたけど、そんな大それたことを思ったことはない。

丈造

彼自身にはないかもしれないけど、そう言った先輩や僕を含め、周りが雄大を死ぬまで歌わせないといけないという使命感を持っているのかもしれませんね。

雄大

みんなが俺にやってほしいことをどんどん言ってくるから。

丈造

色んな人が自分の夢とかロマンを雄大に託してくるんですよ。

雄大

だから使命感というより、まだ歌で成し遂げたいことや作りたいものが多すぎるからやっているって感じですね。

SPECTRUM

 

アーティスト:小野雄大
仕様:CD / デジタル
発売:2024年12月4日
価格:¥3,300(税込)
配信リンク:https://big-up.style/C3O8U9EVF1

 

収録曲

1.GOLDEN
2.YOU&I
3.miracle
4.さざなみ
5.ひかり
6.夢の住処
7.T&D
8.パズル
9.霞の歌姫
10.プリズム
11.惑星
12.無敵(album ver.)

2nd Full Album『SPECTRUM』Release「超無敵バイブス」Tour FINAL『小野雄大vs小野雄大band set』

日時

2024年2月20日(木)
open 18:00 / start 19:00

会場

渋谷WWW

出演

小野雄大 / 小野雄大bandset

 

▼メンバー
小野雄大(Vo / Gt)
山田丈造(Tp)
三嶋大輝(Ba)
タイヘイ(Dr)
井上惇志(Key)
香取真人(Gt)

料金

前売り ¥3,500 / 当日 ¥4,000(+1ドリンク代別途)

チケット

https://eplus.jp/sf/detail/4229330001-P0030001

WRITER

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【2024年11月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

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【2024年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

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