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『春一番 2024』後編 ー 福岡風太が命を燃やしている

大阪のライブイベント『春一番』が2024年5月3日~5日の3日間、豊中市〈服部緑地野外音楽堂〉にて行われた。1971年から半世紀以上に渡って続くゴールデンウィークの風物詩的野外コンサート(1979年に一度休止、その後1995年から再開)。通算36回目となった今回も会場班の有志スタッフとして、準備期間から参加した筆者が、目の当たりにしたステージの模様はもちろんのこと裏側の光景も交えて、三部構成で綴っていく。本稿は最終日の模様を追った後編。

MUSIC 2024.05.30 Written By 峯 大貴

『春一番』を余すとこなく楽しみ尽くそうとする最終日

5月5日、身体の疲労はすでに限界に達しつつあるが名残惜しい最終日である。前日までに出番が終わった演者も会場にフラっときてこの場所を楽しみ尽くそうとしているのも、『春一番』の素敵なところだ。AZUMIやヤスムロコウイチなどはお酒を飲みながら談笑し、友部正人はケータリングで率先しておにぎりを握っている。今日も開場・開演前には入場待ち列に向けたゲリラ演奏の準備が始まり……と思いきや、リトルキヨシがすでに列の最後尾付近で自主的に歌っている始末だ。そこに加えて椿百がAZUMIの“ホワイトソング”を足立PANIC壮一郎と共に演奏したり、大久保紅葉と千代延佳明がブルースセッションをしたりと、余すところなく楽しませてくれる。

リトルキヨシ(Photo:浜村晴奈)

この日は、ぐぶつから本編がスタート。ちょっぴりサイケでちょっぴりハワイアンなサウンドとしょうじのとぼけた歌唱をBGMに客席がどんどん埋まっていく。続いて毎年博多から有志スタッフも兼ねて参加している平田達彦は同じ福岡のバンドKAKKIN&THE FLATSTONEを連れ立っての参加。毎年弾き語りでじっくりそのしわがれた声を聴かせていたが、今年はハンドマイクでビートロックを激しく歌う。演奏を終えて嵐が「テッチリみたいでしたね」と加川良が90年代に一時期有山じゅんじ、藤井裕、高橋ロジャー和久とグランジに取り組んだ加川良with TE-CHILIを引き合いに出していたのには笑ってしまった。

平田達彦 with KAKKIN&THE FLATSTONE(Photo:浜村晴奈)

この場所に何を残していくか考え抜かれたステージの数々

ベテラン二組による渋い空気をガラッと変えたのは2回目の出演THE HillAndon。アメリカのルーツミュージックへの愛と関西に根差すブルースに向けた敬意を高らかに歌うことができる稀有なバンドだ。1曲目の“Freedom Ring”を一たび三木康次郎(Vo / Gt)が歌い出せば、その獰猛かつ愛らしいボイスに胸を掴まれた観客がどんどん前方に集まってくる。そして2曲目に呼び込んだのは京都の大先輩リクオ。昨年共作したという“On the Road Again”を披露した。一度聴けば大合唱できるキャッチーなサビと、先人たちの音楽に導かれ、音楽に生きていく道を選んだことを全肯定していく歌詞に心が躍る。後半リクオと康次郎が交互に影響を受けたアーティストの名を挙げていく。それらは世代の違う二人が通じ合う共通言語であり、リスナーとも分かち合いたいという音楽愛に溢れたパートだ。Dr.JohnやProfessor Longhair、Allen Toussaint……と海外のレジェンドから始まり、次第に『春一番』を彩ってきた顔ぶれになっていく。西岡恭蔵、あべのぼる、中川イサト、石田長生、加川良、遠藤ミチロウ、鮎川誠、シーナ、中島らも、高田渡と熱量を上げ、最後に「カムバック!福岡風太!」と締めくくるこの日だけの粋なエールだ。THE HillAndonにとっては直接交流するには至らなかった西岡恭蔵をはじめとする故人たちだが、リクオを通して、またこの場所を通してしっかりレジェンドたちの遺伝子は受け継がれている。その後“平成ヒッピー”と“Song for Our…”で観客の心をがっちりつかんでステージを去った彼らを観てそう確信した。

リクオ、THE HillAndon(Photo:渡部翼)

もう一組この場所ではまだまだ若手枠と言えるのが、ショーウエムラ。昨年までは3ピースバンド・アフターアワーズのベース&ボーカルとして出演していたが、一時休止。今年はエレキマンドリンのJin Nakaokaを連れ立って2回目となるソロ名義での出演となった。ショーが自分勝手に暴走していく弾き語りに対して、Jinが嬉々として乗っかり追い越しせめぎ合っていく、アドリブ漫才のようなアンサンブル。“18(静岡→東京)”から始まり、曲の途中で自身の楽曲や固有名詞を思いつくまま引用していく洒落づくしだ。アフターアワーズで弾いていたベースを手放しソロに注力するようになって、アコースティックギターがさらに洗練された気がする。ブルースというよりラグタイムの香りが色濃い、実は珍しいタイプの弾き語りなのだ。Scott Joplinのスタンダード“The Entertainer”をルーズに弾きこなして、“コーヒー&ウィスキー”になだれ込む。後半にかけてスピードが上がり続けていく落ち着きのないセッションに観客は沸いた。ここでJinは退席。バンドとしてまたここに戻ってくるという意味を込めて、最後はアフターアワーズの楽曲“ニュータウン”で締めた。つい数日前まではソロに徹しようと思っていたそうだが、結成1年目の2017年から出演している『春一番』に育てられたバンドじゃないかと思い直し、前日にメンバーの鉄平とタミハルに連絡して了解を得たそうだ。バンドを背負いながらもソロとして前進し続けるショーの意地が垣間見えたステージだった。

Jin Nakaoka、ショーウエムラ(Photo:浜村晴奈)

午後の早い時間帯、気温が最も高くなり、会場内には日陰もなくなる。しかし心地よい風を吹かせるような常連たちによる贅沢なステージが続く。2020年から名前を変えて活動しているが、昨年は『春一番』に金 佑龍としての別れを告げたいとしてあえて前名義で出演したので、ようやく現行のスタイルでの演奏となったPAHUMA。ある特定の人の愛おしさや逞しさに触発され、誠実かつロマンティックに描いていく歌は年々魅力を増している。毎年この場所で夕凪が演奏するこのイベントのテーマ曲である西岡恭蔵“春一番”を聴くときは、最もここで聴きたい曲であるはずなのに、開催を祝しながらふいに訪れる大切な人との別れや祭りの後の儚さも感じてしまう。そこに続く最年長の渋谷毅オーケストラは40分の重厚なジャズタイム。しかし最後はグルーヴィーなファンクチューンで、渋谷もピアノからKORGのコンボオルガンに替えて立ち上がりバッキングフレーズを弾く姿に、いつになく会場が沸いた。

PAHUMA(Photo:浜村晴奈)
夕凪、佐藤良成(Photo:渡部翼)
渋谷毅オーケストラ(Photo:渡部翼)

スペシャルゲスト、福岡風太

時刻は16時過ぎ。ステージでは「夕暮れ時、自転車に乗って街を走る……」と漫談のナオユキが爆笑をかっさらっている。その頃嵐は裏の対応に追われていた。混乱を避けるため演者はもちろんごく一部のスタッフにしか事前に伝えていなかったのだが、来るのだ。福岡風太が。彼の状況を説明しておくと、2月にコロナウイルス感染、3月には肺炎を患い入院。喋ることや車いすに座り続けることもあまりできず、一時は会場に来ることを絶望視するほど深刻だった。そこから病状が改善し、少しだけでも会場に来られる可能性が出てきたのは4月も後半になってから。病院と相談し、最大30分だけ会場にいられる外出許可が出た。そこでナオユキの次であるハンバート ハンバートの出番に合わせて到着。体調次第ではステージにも登場し、終わり次第すぐさま病院に戻るという手筈を整えていたのだ。

ナオユキ(Photo:浜村晴奈)

風太を乗せた介護タクシーが病院を出発したという報が入り、バックステージに緊張が走る。嵐は楽屋で演者たちに風太の状況とこの後の流れを説明。ゆっくりみんなと話ができる状態ではないこと。今年の『春一番』の風景を見せて、安全に病院に帰ってもらわなければいけないことを伝える。そして搬入口には有志スタッフと演者がズラッと並び、風太の到着を待つ。嵐はピリピリしていて、タバコを吸う手が止まらない。16時23分、会場ではナオユキがクライマックス。「春一番 2024!福岡風太ロックンロールショーへようこそ!」と唸り、喝采の中ステージを去る。まるでその雄たけびに呼ばれたかのように一台の車の姿が見えた。バックドアが開き、リクライニング式の車いすに乗せられた昨年よりもさらに一回り小さくなった老人が、〈服部緑地野外音楽堂〉の地に降り立つ。福岡風太、到着。その場にいた人たちから拍手が起こった。

Photo:渡部翼

嵐が風太の車いすを押して、会場裏にスタンバイが完了。その間は嵐に替わってなんと友部正人がMCを繋いでいる。「71年から『春一番』に出ているんですけど、このコンサートの中で歌われてきた歌を伝えていく人が少ないんじゃないかとずっと感じてきました。今から出てくる二人はそれを自分の仕事のようにやってくれている人たちです。大事なことをしてくれています」と告げてハンバート ハンバートを呼び込んだ。風太は2006年の一時期、ハンバート ハンバートのツアーマネージャーをしており、二人の脇に置いているステージ用のテーブルはツアー中に風太が調達してきたものだ。風太とのつながりを説明しつつも、相変わらずのほほんとした会話がひとしきり続く。観客がしっかり緩まったところで高田渡の“生活の柄”を歌い始めた。すると黒幕が開き、福岡風太がステージに現れた。演者もステージ後方にずらっと並ぶ。風太は日差し対策のサングラスをかけているため、表情こそ見えにくいが観客を目の前にして右腕を柔らかく二回突き上げた。観客はすぐには状況が呑み込めない様子、前方から「あれ、風太じゃない?」と察する波紋が広がる。随分遅れてこの日一番の拍手があがった。

Photo:渡部翼

夕凪の伊藤せい子は電動のシャボン玉を会場中に放ちながら、人目はばからず泣いている。ステージ後方に並ぶ演者もみんな目に涙をたたえている。この涙の種類は何だろうか。会場にこれてよかったといううれし涙か、昨年よりも弱った姿を見た哀しみの涙なのか。いや、どちらでもない。今、風太が命を燃やしながら、自分が作って来たものを意地でも見届けようとする姿に感動しているのだ。佐野遊穂は「病院を脱走してきてくれたんだね」と冗談を飛ばしつつ、風太に見守られながら“大宴会”、加川良の“教訓Ⅰ”、“おなじ話”、“虎”、これでもかというほどの代表曲を丁寧におだやかに演奏していく。そして最後は夕凪に続いて西岡恭蔵の“春一番”。まるで今年の自分たちの出番は、福岡風太が『春一番』に帰ってくるためのお膳立てでいいと言わんばかりの懐と絆の深さ。演奏を終えた二人が風太にかけよりたたえ合い、ステージを後にする。嵐が風太に耳打ちし、マイクを風太の口元に持ってくる。持ちうる体力を振り絞るように「ハンバート ハンバート!」とか細くも確実に伝わる声で二人を紹介した。めくりには「ハンバート ハンバート」の隣に「福岡風太」の名前が掲げられている。風太は今確かに2024年の『春一番』にいる。

福岡風太、ハンバート ハンバート(Photo:浜村晴奈)

ステージ裏に下がった風太はそのまま再びタクシーに乗せられていく。搬入口から多数の関係者たちに見送られ、風太は病院へと戻っていった。嵐はひと段落といった様子でぐったりしながらも「ご協力、ありがとうございました」と脱帽して全員に頭を下げた。筆者も含め、今まで観たことない光景と味わったことのない感情にみなしばらく動けずにいたが、「まだ『春一番』は終わってませんよー!桑原さん、次出番でしょ!」と嵐がしんみりした空気を断ち切った。

Photo:浜村晴奈

春一番の精神はそれぞれが継承している

木村充揮が観客からの声援と野次にたっぷり応えるステージを終えると辺りも暗くなった18時半ごろ。アンコールが起こったのに乗じてAZUMIとヤスムロコウイチが出て行き、木村コールを散々煽った挙句、「アンコールはございません」と落として会場大爆笑。トリでなくとも度々アンコールが起こるほどの盛り上がりで、この時点でかなり時間が押していた。今年の大トリは三宅伸治 & the spoonful。“明日なき世界”、“デイドリーム・ビリーバー”、“心はラブソング”とピースフルな楽曲でしっかり観客と一体になっていく。一番の盛り上がりは“ベートーベンをぶっとばせ”。間奏パートで三宅はギターソロを弾きながら有志スタッフに肩車されステージを降りる。そして後方の芝生エリアまで練り歩くダイナミックなパフォーマンスだ。

三宅伸治(Photo:渡部翼)
木村充揮、三宅伸治&the spoonful(Photo:渡部翼)

アンコールには木村充揮を再度呼び込み“たたえる歌”をデュエット、そして出演者全員を呼び込んで、フィナーレとして“何にもなかった日”を演奏した。「いい事があるといいね」と繰り返し歌うちょっぴりしんみりとした名バラードは、3日間の賑やかなお祭りから穏やかな日常へと観客を送り届けるようだった。

 

嵐はステージの端にいたが、the spoonfulの茜(Dr)に背中を押され、ステージ中央のマイクに立つ。「告知していないスペシャルゲストは福岡風太でした。やってやったぜ!出演者のみなさん、お客さん、そしてスタッフ、全員で作った『春一番2024』という作品です。ありがとうございました」と挨拶をして、幕を閉じた。

Photo:渡部翼

今年、風太が会場にいたのは30分だけ。でもこれだけ各演者が主催者の名前を口にする音楽イベントなど他にないだろう。今年も福岡風太が作り続けてきた『春一番』の景色がそこにあった。それはつまり嵐が見事に継承してみせたということ。今年は福岡嵐主体で作られた『春一番』でもあった。

 

出演者の多くは、年中全国のライブハウスやバーをツアーして生活をしている。3日間の開催から一晩明けた5月6日。筆者は全身筋肉痛で一日動けなかったが、ハンバート ハンバートは京都〈磔磔〉で、THE HillAndonとJin Nakaokaは京都〈刻シラズ〉で、金森幸介は天神橋の〈音凪〉で、5th Element Willは摂津の〈JACK LION〉で、蠣崎未来は心斎橋筋の〈大きな輪〉で。PAHUMAとgnkosaiBANDと夕凪の3組なんて梅田の〈ムジカジャポニカ〉で『春一番 後夜祭』と謳って昼14時からライブをしているというのだから。嵐もここで日付が変わるまで飲み、タガが外れたように泥酔していたらしい。そのタフさには驚くし、どうかしていると思う。

Photo:渡部翼

そういえば今年嵐はMCで「今日観て気に入ったアーティストがいたら、ぜひライブハウスに足を運んでください。彼らは日々どこかで演奏しています」と繰り返し伝えていた。それは『春一番』に出演したことでファンが増え、少しでも演者の普段の活動にフィードバックがあればという願いであるし、この3日間が終わっても『春一番』の精神を感じ取れる場所がそこかしこにありますよという提案でもある。来年の開催があるかどうかは本当にわからないが、あの光景が恋しくなったら、今年気に入ったアーティストが出演するどこかしらのライブハウスに足を運べばいいのだ。

 

ともかく。今は福岡風太の快気を祈るばかり。今年会場で観られなかった風景がたくさんあるだろうから、長い長い作品解説としてこうして残しておきますね。

Photo:浜村晴奈

写真:浜村晴奈、渡部翼
協力:福岡嵐(春一番)

前編はこちら

中編はこちら


6月10日追記

 

野外コンサート『春一番』主催者・福岡風太さんは2024年6月10日(月)1:55、永眠されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。なにから感謝していいのかまだ全然整理がついていません。でもずっと忘れられない景色を見せてくれました。ずっと忘れられない言葉をいただきました。今まで本当にありがとうございました。

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