
THE HillAndonがニューアルバム『優しい答え』をリリース
2010年に京都で結成、関西を中心に活動しているバンドTHE HillAndonが2月11日にアルバム『優しい答え』を通販、ライブ会場限定でリリースした。
デルタ・ブルース、ヒル・カントリーなどアメリカのルーツミュージックを、関西ブルースの遺伝子も受け継ぎながら、今に鳴らしている彼ら。ANTENNAでもレビューとして取り上げた前作『意図はない』を発表後、ドラマーが脱退。初の3人体制で完成させた4作目。サポートドラムに初期メンバーであった奥野晃平、鶴田隼人(空団地 / 高木まひことシェキナベイベーズ)を迎えている。また数曲では貫定恵美(松ノ葉楽団 / 獣ヶ原)もコーラスで参加。
関西弁満載のレゲエ“ラブやで”で幕を開け、ブルーグラスに振り切った“Southbound”、先行シングルとして発表されているムワっと幻覚が立ち上るようなサイケ・チューン“Summer River”、1920年代後半~30年代前半に活躍したカントリー歌手Jimmie Rodgers(ジミー・ロジャーズ)“Miss the Mississippi and You”の日本語カバー“ミシシッピと君”など、グレイハウンドバスに乗ってアメリカを遊泳するようにルーツを渡り歩いていく全10曲だ。
三木康次郎(Vo)のピラニアみたいに獰猛で粘着質な声は本作でも冴えわたっているが、全体としてはピースフルな博愛精神に溢れており、いつになく優しく、そして音楽愛に溢れている。ラストのシンプルなフォークソング“三人”は楠木達郎(Gt)、平野竣(Ba)も含め全編シンガロングで歌われる。「音楽に捧げよう 僕の生きる今を」なんて晴れやかに歌うところには、結成10年を超えた轍も振り返りながら、過去も現在も変わらぬ優しい答えを見つめ直しているようにも感じる。
優しい答え
アーティスト:THE HillAndon
仕様:CD(ライブ会場・通販限定)
発売日:2021年2月11日(木)
レーベル:自主制作
価格:¥2,500(税込)
収録曲
1.ラブやで
2.なんか切ない
3.ふわふわ
4.Freedom Ring
5.Southbound
6.Summer River
7.ハワイいきたい!
8.次は何しよう
9.ミシシッピと君
10.三人
THE HillAndon
2010年京都で結成。 アメリカンルーツミュージックを敬愛し、ヒルカントリー、デルタブルースを基調としている。
現在までに踊ってばかりの国、おとぎ話、QUNCHO、リクオ、マダムギター長見順&岡地曙裕、ギターパンダ山川のりを、WCカラス、濱口裕自、フジタユウスケ、高木まひことシェキナベイベーズ、ウルフルケイスケ等、名だたるミュージシャンとの共演を実現している。
現在に至るまでに、『Way Down South Drive』、『Sweet Confusion』、『意図はない』の3枚のアルバムをリリースし、
精力的に活動を広げる。
2021年2月11日より、4枚目となるフルアルバム『優しい答え』を発売。
メンバー
三木康次郎(Vo)
楠木達郎(Gt)
平野竣(Ba)
Webサイト:https://www.thehillandon.com/
Twitter:https://twitter.com/THEHillAndon
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WRITER

- 峯 大貴副編集長
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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