お歳暮企画 | ANTENNAとつくる、2024年なんでもベスト1 Part.2
今年もANTENNAをご覧いただきありがとうございました。年の瀬恒例記事『お歳暮企画』で2024年を締めくくりたいと思います。
5年目となる今回のテーマは前回に引き続き“あなたの2024年を最も彩った「●●」ベスト1”。本年、ANTENNAの記事に協力していただいた方を中心にコメントを募り、総勢54名が参加!また登場した記事のリンクボタンも設置していますので、2024年のANTENNAハイライトとしてご覧いただければ幸いです。
後半のPart.2では50音順「た〜わ行」の方々を紹介します。あなたの2024年はどんな年でしたか? 来年もANTENNAをどうぞよろしくお願いします。
髙島颯心(ベランダ)が選ぶ、2024年「特別な思い出」ベスト1
【6年ぶりに新譜を出したこと】
「無理してでもがんばる」というのをウン十年かぶりにやった、リリースに至るまでの怒涛の日々は、否応なく大脳皮質に刻まれたように思います。今年を振り返ってみるとやっぱりその記憶が何より大きいです。
普段は図太ぇフリをしつつも肝っ玉は猫のように小さい私ですが、新譜を聴いてくれた人たちにたくさん褒められたおかげで精神年齢が小4に戻り、職場で怒られても「うるせぇばーーーか」と”年相応”の瑞々しい心持ちでいられました。
長くゆるやかに続けていると時折忘れてしまう、好きでやってんだという情熱、そのありかを思い出すことができた一年でした。
※写真:REC期間の只中で折れたアコギ
バンド「ベランダ」のボーカル&ギター。任天堂のゲームが好きだと自分に言い聞かせているのは、やりたい新作がことごとくPS5/Steam向けで発売される事実から目を背けるため。
X(旧Twitter):@shiso_t
Instagram:@verandah_band
田嶋太一(水平線)が選ぶ、2024年「魅力的だったサッカー選手」ベスト1
【コール・パーマー】
弱冠22歳にして、イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーFCの心臓として活躍しているコール・パーマー選手。涼しい顔で簡単そうにイカついプレーを連発する姿がとにかくカッコいいです。『EURO2024』決勝でも、イングランド代表としてカッコ良すぎる同点ゴールをここぞのタイミングでぶち込んだり、古巣マンチェスターシティとの対戦時に相手のミーティングにしれっと入っていこうとするユーモアまでも……。とにかく魅力的な選手なので選ばせていただきました。
1998年生まれ京都府宇治市出身。
京都を中心に活動するロックバンド、水平線の上手(向かって右)ギターヴォーカル。
小中学校時代はサッカーに打ち込んでおり、挫折して一度離れるが、ここ数年で観戦(主にハイライト)を中心に興味復活。
バンドとしては結成7年目、じわじわと人気を伸ばし続けている。
2025年3月、全国4カ所で『旅するロックンロールツアー2025』開催決定。
https://eplus.jp/sf/detail/4240050001?P6=001&P1=0402&P59=1
X(旧Twitter):@tajta29
田村晴信(171)が選ぶ、2024年「最もリスペクトしたい人たち」ベスト1
【京都GROWLYのスタッフの皆さん】
僕が今年、最もリスペクトしたいのは〈京都GROWLY〉のスタッフのみなさんです。2024年12月28日の企画を春から予約していたこともあり、閉店のお話はちょっと事前に伺いました。年末までの流れとか、「カッコよく終わろう」というスタンスとか、少しだけ聞き及びました。聞き及んだだけではわからない苦労が、計り知れないほどあったことと思います。
僕達のカッコ悪い日にも寄り添ってくれた〈GROWLY〉。カッコ悪く終わったっていいのに、なんてずっと思っていました。
野暮なこと書いてたらすみません。
今年はいろんなライブを〈GROWLY〉へ観に行きました。お互い未熟なころにこの場所で出会った同年代のバンドたちが、まばたきを忘れるほどカッコいいライブをしていました。僕達もそんなライブを、いろんな場所でできるよう頑張ります。それがリスペクトになればと思います。
閉店発表以降、たくさんの人の思いを見聞きしました。お客さん、演者、他のライブハウスのスタッフさん……。
〈GROWLY〉チームへのリスペクトに照らされて、〈GROWLYビル〉は隅から隅まで輝いて見えました。眩しいくらいカッコよかったです。
お世話になりました。大好きなライブハウスでした。
ロックバンド171(イナイチ)でVo/Gtを担当。
熱量の高いライブパフォーマンスや、レコーディング/ミックス/ジャケット制作等の作業を全てメンバーが監修した純度の高い作品リリースで話題を呼び、各地のサーキットフェスでも入場規制が続出。国道171号沿線の京阪神から全国へと活動を拡大中。
171
X(旧Twitter):@o_saki_makkura
田村晴信
X(旧Twitter):@numazaki0303
Tomato Ketchup Boysが選ぶ、2024年ベスト1
鈴木晴揮(Vo / Gt)が選ぶ、2024年「遊んだおもちゃ」ベスト1
【ベイブレード】
何歳になってもおもちゃには特別な魅力がある。ノスタルジーだけじゃなくて大人になったからこそ注げるエネルギーがあるのもまたひとつの楽しみ方だと思う。
今年はベイブレードで本当によく遊んだ。世代的には初代の「爆転シュート ベイブレード」が一番印象として強いが、現代のベイブレードは第4世代となる「ベイブレードX」というもので、まあこれがおもしろい。
スタジアムの枠にレールが敷かれていて、ベイの先端のギア=”ビット”が噛み合うことでギュイーンと駆け巡る”X(エクストリーム)ダッシュ”という加速ギミックがあって、対戦に幅広い動きが出るのがめちゃくちゃ迫力があって楽しい。使うパーツによっても戦略が違ったりして、そりゃ少年心くすぐられまくるよねって感じ。おまけに初代ベイブレードのリメイクのベイもあったりして、あの頃のベイブレードが好きだった人にもおすすめしたい。
お気に入りは「ドランソード/メタルコート:ブルー」。通常のドランソードに青いコーティングがされていてかっこいい。亜種って感じ。
指スマとかもそうだけど、あの頃死ぬほど言ってた掛け声とかが今の子供たちも変わらず同じように言ってるの見ると感動するよね。「3、2、1、ゴー、シュー!」もこの先ずっと使われ続けてほしい。
VVoody(Ba.)が選ぶ「衝撃を受けた喫茶店」ベスト1
【珈琲私室ガーランド】
我々Tomato Ketchup Boysが住んでいる静岡県浜松市にあります。
外観は木々に囲まれた昭和チックな雰囲気です。
中に入ると、私が訪れた日はJAZZ喫茶だがAl Jarreauが流れており、膨大な数の雑貨やCD、食器が山積みになっていて(中にはバイキンマンの人形まで)、絶妙なバランス感覚で不思議とおしゃれに感じてしまいます。
席に着くとテーブルに6冊ほどのメニューブックが重ねられていて、飲み物だけで百種類はあるのではというメニューの多さ。
とりあえず喫茶店の定番ナポリタンとパウンドケーキ、ブレンドのソフト(浅煎り)を注文。どれも味から盛り付けまでとても丁寧で、ブレンドのソフトは飲み口がとてもあっさりしていて香りを楽しむ他に味わったことのない飲み方でした。
奇を衒った店ではなくゆっくりした素敵な時間を提供してくれて、ついつい長居してしまいます。
調べてみるとどうやらケベックトーストというメニューが評判良いので次回は頼んでみたいと思います。浜松寄る機会があれば是非寄ってみて下さいね!
武知(Dr.)が選ぶ「今年買ったレコード」ベスト1
【Alex Kassian × Mad Professor E2- E4】
6月末ごろに某レコ屋のサイトをチェックしてたら目にした衝撃のニュースでした。かたやバレアリックな要素の含んだダンスミュージックを手がけるAlex Kassian、かたやダブの名物プロデューサーのMad Professor。そんな2人が1984年にドロップされた名曲Manuel GottschingのE2-E4をリメイクしました。 めっちゃ欲しいし視聴した感じも最高で購入しようかと思いましたが、そのときは予約受付分でソールドしてしまい「ああ…縁がなかったのかなぁ…」と落ち込みました。
しばらく経って8月にシカゴハウス、デトロイトテクノの生きる伝説Theo Parrishが来日するとのことで名古屋のclub magoに遊び行った際、TheoがE2-E4のリミックス(誰のリミックスかは知らない)をかけて「やっぱあのレコード買うしかねえ!!」と思いながら踊り狂ってました。帰りの電車で調べてたらなんと嬉しい再入荷のアナウンス。友達のDJがベロベロに酔っ払いながら「やっぱねぇ…『買わなきゃいけないレコード』ってあるのよ」という言葉を思い出し、なけなしの金で迷わず購入。A面はE2-E4をダンスフロア仕様にしディープでドープ、バレアリック、アンビエント、神秘的でどこまでも行けてしまうような曲です。B面はMad Professorがよりダビーに仕上げ鬼コズミックな内容になってます(最近サブスクでも聴けるようになったみたいです)。
レコードが届いた日に珍しく写真撮ってインスタのストーリーにあげたら、浜松でなにかとお世話になってるDJバーのoverdubの開店しましたストーリーの写真が全く同じレコードをあげててなんかグッときたのもいい思い出です。
静岡県浜松市出身のインディーロックバンド、2017年、同郷の鈴木(Vo / Gt)、石川(Ba / Cho)、武知(Dr / Cho)の3名で結成された。No BusesとのスプリットEP『Boys Missed The Bus』(2019年)や1stアルバム『The First Encounter Of This Odyssey』(2020年)が即完売となるなど高い評価を受けるも、2021年に石川の脱退と共に活動休止。2024年には新ベーシストにVVoodyを迎え、活動を再開。活動再開後は、地元浜松に活動拠点を置く。
Instagram自主レーベルアカウント:@tomato_ketchup_boys
X(旧Twitter) : @ketchup_boys
戸村文彦(塚口サンサン劇場)が選ぶ、2024年「人生で初めての経験」ベスト1
【『まちの映画館 踊るマサラシネマ』を出版】
子どもの時から映画をたくさん見てきました。今は仕事柄もあり、年間500本近く映画を 見る生活をしています。本を読む時間がなかなか取れず、読書家には程遠いです。
そんな 自分が、ご縁があって、塚口サンサン劇場の2010年から現在までを綴った『まちの映画館 踊るマサラシネマ』という本を出版するという夢みたいな経験をしました。よく通って いた大手書店で大々的にプロモーション展開をしていただき、素人なのに出版記念トークイベントやサイン会と、自分の事なのに他人の事のように感じていました。
映画館の本というと、文化的な印象を持たれると思いますが、個人的に文化的というのが苦手で(笑)、とにかく読んでいただいた方が楽しんでいただけて、「映画が見たい」「映画館に行きたい」と思っていただければと思って書きました。何よりも、これまで支えてくださった多くのお客様と、「愉快な思い出」を本という形で共有できたことが、何よりも嬉しい経験でした。
劇場に関わること全般及び、YouTube、Xのスペース、イベント上映の前説まで何でもする。
X(旧Twitter):@sunsuntheater
YouTube:https://www.youtube.com/@user-uq1vz1ph7q
仲田真道(MANGA HOUSE)が選ぶ、2024年「記憶に残った映画」ベスト1
【トータル・リコール】
2024年はSF映画にどっぷりハマり、数多くの作品を鑑賞しました。中でも最も印象に残ったのは、1990年公開の名作『トータル・リコール』です。
この作品は、陰謀によって記憶を植え付けられた主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、自分の本当の記憶を求めて火星へと冒険する物語。主人公は、8年間共に過ごしてきた妻が実は偽りの存在であることや、自身の正体にまつわる衝撃的な事実に直面していきます。
映画を観終わったあと、僕は「記憶」について深く考えるようになりました。同じ時間を共有しているはずの友人や家族、恋人、そしてバンドメンバーとの記憶。それらは本当に確かなものなのだろうか……と。
もちろん、そんなことを考え始めるとキリがありません。ただ、もし記憶を失うようなことが起きた場合に備えて、写真や動画、文章、音声といった形で日々の出来事や思い出を記録しておくことの重要性を改めて感じました。
その意味でも、これからもたくさん曲を作り、リリースしていきたいと思っています。仮に僕が何かのきっかけで記憶を失ったとしても、自分の曲を聴けば、今の自分の世界を思い出せるかもしれませんからね。
東京を拠点に活動するバンド。タイムレスな日本語ロックを目指す4人組。2024年は3ヶ月連続シングルをリリースし反響を呼んだ。
X(旧Twitter):@mangahouse_band
Instagram : @mangahouse_band
ならほのか(下北沢THREE)が選ぶ、2024年「感極まった瞬間」ベスト1
【sickufo fan club 2】
今年感極まった瞬間は、ラッキーオールドサンの〈THREE〉出演、志摩陽立”Sezon”Release Tour
with 烏兎 -uto-ツアーファイナル、「本日は、お日柄もよく(原田マハ 著)」拝読、マーダーミステリー「魔女は黄昏の鐘に消える」「何度だって青い月に火を灯した」のエンディング、レクター高梨(Nod…Off)追悼ライブなど、いくつかあるのですがその中でも、ベスト1はツーと頬に涙が伝った12月6日開催の『sickufo fan club 2』でした。
『sickufo fan club』は〈BASEMENTBAR〉と〈THREE〉の2店舗往来企画で、sickufoを愛するアーティストが出演しています。出演者は、推薦や立候補など様々な方法で決まっているらしいです。
各出演アーティストの色がくっきり出るsickufoカバー、会場にいる人それぞれが思う「sickufo」とその一体感に高揚しつつ、トリのsickufoが演奏した一曲、“mado”にはつい感極まり涙があふれる瞬間がありました!はやく3もやってくれ〜。sickufo最高!
下北沢THREEでブッキングをしています。副業で看護師もしています。『RESFEBER』『生活の礎』『merrily』など企画しながら楽しく働いてます。
今年はANTENNAの連載、『今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト』で毎月1組アーティストを紹介し、言葉と向き合った1年でした!少しずつ力がついているのを実感して、人との会話や文章のやりとりが楽しくなりました。1年間お付き合いいただいたANTENNA関係者の方々、愛読者の皆さま、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします!
ニソクサンモンが選ぶ、2024年ベスト1
トスモト(Gt / Vo)が選ぶ、2024年「脳汁が出た瞬間」ベスト1
【水彩画】
水彩画を描いてみようと思い、試しに4色だけ絵の具を買いました。使いたい色は混ぜて作るというのが思いの外とても楽しいです。
シャバシャバに溶いた絵の具を紙に滲ませて、ドライヤーで乾かします。浮かび上がるもやもやとした線に沿って模様を描いたり、塗ったりしました。非常に脳汁が出ていた瞬間だったと思います。偶然できた形をなぞっていく工程は、たぶん曲作りにも似ている気がします。
2024年2月にリリースしたEP『4泊5日』の裏面もこの描き方です。是非お手に取ってご覧ください。
ハヤシ(Dr)が選ぶ、2024年「はまった食品」ベスト1
【ココアパウダー】
きっかけは観光先のガーナで購入した純ココアパウダーでした。知人への土産品のつもりでしたが、一袋くらいならよいだろうとつまんでみたところあまりに美味しく、買った分は全て自分で消費してしまいました。苦みがちょうどいいのです。
それからは複数のメーカーからココアパウダーを取り寄せて、毎日楽しんでいます。腸内環境の改善にも効果的みたいですよ。組み合わせとしては、ヨーグルトやお菓子などと相性抜群ですが、やはり牛乳に溶かして飲む王道スタイルが気に入っています。
年末にはココアパウダーが4キロ届く予定なので、今後はあまり一般的ではない組み合わせにも挑戦していきたいです。もし面白いアレンジがあれば教えてください。
水道橋のバンド。2022年に演奏活動を始め、2024年にEP『4泊5日』をリリース。
平野駿(ゴリラ祭ーズ)が選ぶ、2024年「帽子」ベスト1
【赤い毛の帽子】
2024年は帽子の一年だったと言っても過言ではありませんでした。
SNSに流れてくる色んなバンドの、色んな人の写真を見ていると、その中で数人、頭になにか被っていることに気が付きました。それが、帽子でした。
人の顔を見ると同時に目に飛び込んでくる、それぞれの個性を放つ帽子たちの魅力に、気づけば夢中になっていました。
俺も帽子を被っていいんだ ということを意識し始めた頃、リサイクルショップで見つけたのが、この【赤い毛の帽子】です。くすんだ赤色、丸っこいフォルム、経年劣化による毛羽立ち、どこを取っても愛らしく、すぐに購入しました。安かったです。
ベスト1としては、【GOOD VIBESの帽子】と悩みました。自分にはバイブスがない と感じる日に、被っています。
それでは、良いお年を!
ゴリラ祭ーズのリコーダー・金管楽器担当。年末に、“めくるめく師走”という年末感のあるシングルが出ているはずなので、できれば年末の間に聴いてほしい。
めくるめく師走:https://linkco.re/YrSmSguN
ゴリラ祭ーズ
X(旧Twitter):@gori_matsu_3
平野駿
X(旧Twitter):@gorillakyoho
Instagram:@gorillakyoho
Fine, Greatが選ぶ、2024年ベスト1
大瀧悠生(Vo / Gt)が選ぶ2024年「ライブ」ベスト1
【ROCK IN JAPAN FESTIVALのSUPER BEAVER】
今年はひょんな事からロッキンに参加したのですが、その中で見たSUPER BEAVERのライブが今年見たベストライブでした。
正直、メジャーミュージックへの斜に構えた考えから、今までほとんど聴いたことがありませんでした。ただ、いざライブを観てみると、燃え上がるようなバンドの熱量と圧巻のステージングを目の当たりにし、度肝を抜かれました。
ジャンルに囚われたつまらない聴き方はもうやめようと思わされた瞬間でした。
J(Ba. )が選ぶ2024年「遠出」ベスト1
【京都】
僕の2024年ベスト”遠出”。
行き先は京都!上京してきて早七年、1番遠出したのが宇都宮と関東から出ない日々を過ごしていたがとうとう!京都へ!それもバンドでライブをしに!?台風接近の中10時間にも及ぶドライブも無事に完走!楽しいライブとひっそりと観光した鴨川沿いもいい思い出になりました……。が!来年以降はもっといろんな場所へ行けるようになりたいな〜!!と思いました。
さて練習練習練習練習ゥ。
吉田光佑(Dr.)が選ぶ2024年「やってよかったこと」ベスト1
【髪を脱色する】
28歳、一度も変色させたことのない髪の毛を脱色しました。ある日、思い立ち脱色してみると、半強制的に環境が変わる感覚を味わいました。身体には痛んでゴムのように伸びる髪、荒れる肌。友人からは印象の変化があることを聞き、少しずつ自分のマインドも変化していることが分かりました。たかが脱色ではありますが、自分にとっては楽しい初チャレンジでした。何より想像していた「イメージ」とリアルで感じた「経験」には圧倒的な差があること実感し、小さな行動から可能性を感じられたことが嬉しかったのです。
2022年5月、Turkeeey(Gt / Vo)、J(Ba)、吉田光佑(Dr)で結成されたオルタナティブロックバンド。クレイアニメやB級映画からインスパイアされたSFチックで超現実的な世界観は唯一無二。2023年8月9日、〈hmc studio〉にてレコーディングされた1st EP『Big Wife』をリリースした。
Instagram:@fine_great_band
X(旧Twitter):@fine_great_band
ボギーが選ぶ、2024年「叶えた夢」ベスト1
【ボギーひとり紅白歌合戦】
子供の頃『ものまね王座決定戦』という番組が大人気だった。ものまね四天王と呼ばれるひとり「コロッケ」が特に好きで、ものまねが似てる似てないのレベルを超越した只々面白いだけの芸に腹がちぎれるほど笑わされた。自分もものまねが得意だったこともあり大人になったらそんな芸人になりたいとすら思う小学生だったが、その夢は次第に漫画家、ミュージシャンへと成長にしたがって変化していった。
いまは一応ミュージシャンとして生計を立てているが、気持ちは芸人だと思っている。今年の6月、50歳になった節目として子供の頃の夢を叶えることにした。早着替え20人ものまねメドレーをステージでやることに決めたのだ。そして本当にやった。
『ボギーひとり紅白歌合戦』
HOUND DOG “ff (フォルティシモ)”
長渕剛 “STAY DREAM”
井上陽水 “最後のニュース”
Queen “We Will Rock You”
郷ひろみ “2億4千万の瞳”
キン肉マン “牛丼音頭”
はっぴいえんど “風をあつめて”
たま “らんちう”
マルコシアス・バンプ “バラが好き”
忌野清志郎 “JUMP”
沢田研二 “カサブランカ・ダンディ”
松任谷由美 “ひこうき雲”
デヴィッド・ボウイ “スターマン”
美輪明宏 “ヨイトマケの歌”
BARBEE BOYS “暗闇でダンス”
岡村靖幸 “どぉなっちゃってんだよ”
ビートたけし “浅草キッド”
田中邦衛 “北の国から”
北島三郎 “まつり”
金八先生 “贈る言葉”
楽屋に20人分の衣装とヅラを並べて一曲ごとに早着替えで変身していく、あまりにもしんど過ぎて途中何度か意識が飛びそうになりながらも必死にやり切った。
もうこんなまねは二度としたくないが思い出としてダイジェスト動画をYouTubeに残している。コロッケが見てくれたら嬉しいな。
ミュージシャン。1974年福岡県生まれ。ヨコチンレーベル代表。ソロ活動と並行してnontroppo、ボギー家族、奥村靖幸など数々のバンドを率いる。名前の「ボギー」とはボーカル/ギターの略。
X(旧Twitter):@BoGGGeY
Webサイト:http://yokotin.xyz/
マーガレット安井が選ぶ、2024年「笑ったネタ」ベスト1
【清川雄司 腹話術のネタ】
先日まで動画があったのに、今YouTubeを見たらなくなっていてすごく残念な気分だ。
芸歴5年目以下の若手芸人がしのぎを削る大会、『UNDER5 AWARD 2024』。大会の優勝者である清川雄司が1本目に披露したのが、この腹話術のネタ。これがとにかく面白い。もともと驚異的な身体芸と多趣味を生かしたネタで爆笑をかっさらう芸人なのだが、このネタに関していえば、それらにくわえて丁寧なフリと予想を覆す力技がプラスされて、とんでもない量の笑いを巻き起こしていた。私も配信で観ていたのだが、久しぶりに腹がちぎれるくらいに笑い転げた。
個人的には、近々『R-1グランプリ』のチャンピオンになると思っているので、知らない方はぜひチェックを。
なお今回は清川雄司の面白さを普及するために、そのネタとは違うものを動画を挙げる。
関西圏のインディペンデントカルチャー(インディーズバンド、ライブハウス、レコードショップ、ミニシアターなど)を中心に扱うライター。漫才と吹奏楽が好き。
ANTENNAを中心にリアルサウンド、Skream!、Lmaga. jp、ニュースクランチで執筆。
X(旧Twitter):@toyoki123
ポートフォリオ:https://note.com/brainy_viola880/n/n2fccf50f4956
真舟とわが選ぶ、2024年「ハマった芸人」ベスト1
【マユリカ】
私は”マユリカ”にハマってしまった。
“ハマってしまった”が本当にぴったりの芸人。とにかく汚くて下世話なトークばかりなのに何故か愛着が湧くしケラケラ笑って聞いている。
毎週更新されるPodcast『うなげろりん!!』はYouTubeの映像付きでも上がるので、毎度2回聞いている。絶対にいらないと分かっているのに中谷と阪本、おじさん二人の水着写真集まで買ってしまった。出身が同じ兵庫県で、地元の海の近くで撮影されているだけで嬉しくなった。もちろん写真集は一度見たきり、その後見返してはいない。
紅しょうがという女性コンビとのやり取りも大好きで、旅動画が上がるとそれを観るのを楽しみにちょっとだけその日は普段より頑張れる。
私の音楽も誰かの少しだけ頑張ろうになっていたりするのかしら?そうだといいな。
初期の二階堂和美や柴田聡子を彷彿とさせるポップセンスと、言葉をひとつひとつ紡ぐように書かれた繊細かつオリジナリティ溢れる歌詞が特徴のシンガーソングライター。SSWとして活発に活動する傍ら、CMでの歌唱やナレーションなど活躍の場は多岐にわたる。
X(旧Twitter):@mafune_towa
Instagram:@mafune_towa
Lit.Link:https://lit.link/mafunetowa
水野駿佑(下北沢BASEMENTBAR)が選ぶ、2024年「彩り」ベスト1
ステージ制作として参加している名古屋の『SOCIAL TOWER MARKET』。2024年はこのイベントが私の一年を彩ってくれました。
『SOCIAL TOWER MARKET』とは「名古屋に新たな社交場を」というテーマを掲げ、フードやアパレル等の約100店舗のお店と、音楽ステージやDJブースにより構成されるイベントです。音楽ステージは4月、5月、10月、11月、12月の計5回開催し、少しずつですが名古屋の街に音楽のあるマーケットが、日常の風景として浸透してきたかなと感じられました。
年中を通してブッキングや各所調整に駆け回り、毎日ワクワクしたりドキドキしたり、時にはヒヤヒヤしたりと、『SOCIAL TOWER MARKET』のおかげでとても彩り豊かな一年になりました。
来年もまた4月から音楽ステージがスタートするので、何卒要チェックでよろしくお願い致します!
2023年よりSOCIAL TOWER MARKETに参加。
同年秋、拠点を東京に移し〈下北沢BASEMENTBAR〉で働き始める。
東京と名古屋を行ったり来たりしながら、イイ音楽を広めて参ります!
Webサイト:https://socialtower.jp/
SOCIAL TOWER MARKET Instagram:@socialtower.jp
水野駿佑 Instagram:@163pacific
峯大貴(ANTENNA)が選ぶ、2024年「代表作」ベスト1
【春一番 2024レポート】
毎年この時期になると「今年は自分の代表作が作れたか?」とぼんやり問うている。渾身の文章表現ができたというだけでなく、自分の中で見出した意義にしっかりと向き合えたか?そして周りを巻き込み、反響も十分に得られたか?など評価基準はいくつかある。2023年であれば、チャールズ清水さんのインタビューか、『BiKN shibuya』立ち上げに際するインタビューだろう。2022年であれば、金野篤さんのインタビューで決まりだ。自分の中では一応毎年、代表作に値するものが作れているが、そう思えるのは幸せなことだし、おめでたいやつなのかもしれない。
今年の自分の実績を振り返るとどうだろうか。他誌になるが『ユリイカ』の折坂悠太総特集号に寄稿した論考『のろしレコード群像劇』も捨てがたいが、やっぱり『春一番 2024』のレポートの他にない。過去10年に渡って有志スタッフをしながら書いてきたが、今年は最長の3部構成1.8万字。ステージとバックステージの模様とを織り交ぜたこの文章は、自分以外の誰にも書けないだろうという自負もある。また結果的に主催者である福岡風太の生前最後の姿を活写した記事となった。風太さんの姿を、あの日のステージを思い出したくなったら、いつでもこの記事に戻ってくればいい。その意味では今後の私自身の心の守り神にもなってくれる記事でもある。
その一方で読んでいただいた演者、スタッフ、来場者、長年の春一番ファンの方々の中には叱咤激励、様々なフィードバックをいただき、まだ至らない点があることも痛感している。まだまだこの『春一番レポート』は良くなると思っているし、この記事を超えるものを私は作りたいのだ。
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越して丸2年が経ちました。
今年のアルバムベスト5も上げておきますね。(順不同)
井上園子『ほころび』
折坂悠太『呪文』
Gokigenyo『kai』
田上碧『きらきらするすべて』
ニソクサンモン『4泊5日』
みらんが選ぶ、2024年「美味しかった日本酒」ベスト1
【みむろ杉 純米吟醸 山田錦】
今年は自分にとって”よい香り”を求めていろいろ試みたなあと思います。人も場所も食べ物も音楽も本も、ロマンは香りなのかもしれないと気づいた2024年でした。
日本酒もその中のひとつです。今までは味わうことに必死でしたが、日本酒好きの人にいろいろ勧めてもらって、少しずつ鼻に抜けていく香りというのがわかってきたのです。姿勢を正して、美味しいご飯と共に飲む日本酒のふくよかさたるや……。
だんだんと自分の好みがわかってくるうれしさもあり、今年いちばん感動した日本酒はずばり「みむろ杉 純米吟醸 山田錦」です!こちらは秋に訪れた懐石料理屋にて飲ませてもらいました。辛口よりではあるけれど瑞々しい。それからフルーティな抜け感が素晴らしく、わあー!っと感動したのを覚えています。松茸の香りに負けないような米の旨みもしっかりありました。
ああ、これを書いてる今もなんだか幸せな気持ちになるなあ。みむろ杉は奈良の酒造で、ほかにもいろんなシリーズがあったりするので機会があれば飲んでみたいなと思っています。来年もよい香りがするほうへ、いきたいです!
むらかみなぎさが選ぶ、2024年「落ち着く公園」ベスト1
【新木場緑道公園】
春頃に、撮影のため新木場緑道公園に行きました。こちらの公園は海と緑、光が素晴らしく、初めて行ったのですが、すぐに好きになりました。入口から少し歩くと、イルカが壁一面に描かれていて、木々から漏れた光に照らされるイルカたちは、まるで海の中にいるように見えます。私はイルカが大好きなので、いつまでも座り込んで観ていられるような場所でした。
海岸沿いを歩くと観覧車が見えたので、ひとやすみし本を読む。その時に持って行った本は、戸谷洋志さんの著書『生きることは頼ること「自己責任」から「弱い責任へ」』(講談社現代新書) でした。この本もお気に入りの一冊です。ぜひみなさんも天気の良い日に、お気に入りの本を持って行ってみてほしいです。
1997年神奈川県生まれ。フォークをルーツにしたサウンドと、しなやかなノリとうねりのある歌声が魅力。 2018年から保育士として働く傍ら、ギターの弾き語りで都内の喫茶店やライブハウスにて活動を始める。 2021年にはミスiD 2021にて『アメイジングミス iD2021』『ピエール中野賞』を受賞。 2024年は安部勇麿(never young beach)やグソクムズの楽曲にコーラスとして参加するなど活躍の場を広げている。
X(旧Twitter):@murakaminagisa_
Instagram:@murakaminagisa_
Webサイト:https://murakaminagisanohomepage.amebaownd.com/
山本夜更が選ぶ、2024年「印象的だった文章」ベスト1
【イトーヨーカドー津田沼店閉店に寄せた寄稿エッセイ】
9月の終わり頃、SNS上で何気なく見かけた”バズった投稿”が気になった。千葉県津田沼市にあったイトーヨーカドー津田沼店が2024年9月29日に46年の歴史に幕を下ろし閉店した。そこで働いていた人からの寄稿エッセイだった。津田沼にもヨーカドーにも足を踏み入れたことのない私だったが、読んでいくうちにあれよあれよと引き込まれてしまった。
質素で淡々としながらも痛切な文章。これはただごとじゃないなと思い、時折、自身のライブ中に勝手ながら全文を朗読するパフォーマンスをしている。いずれこの文章をお書きした小山さんには感謝の意を直接お伝えしたい。
今年は大きな別れを経験した年だった。とてもお世話になっていた京都の詩人choriが8月20日に39歳の若さで急逝した。人を場所に例えるのも変な話かもしれないが、彼もまたイトーヨーカドー津田沼店のように誰かの生活の場であり、見知らぬ途中道でもあり、波止場でもあった。
この文章を読み返すたび、何かを失ったときの感覚や、付随してきた感情たちが、心の底の沈殿からふっと膨らんでくる。絶望も希望も含まれていない涙が、そこからながれてしまうのだ。
音楽家/詩人。
山口県出身、京都市在住。
毎月第3日曜日に京都の銭湯・源湯にて、くつろぎ音楽イベント《いい湯歌源 》を主催。
日々を詩に、空気を歌にして暮らしています。
Ribet townsが選ぶ、2024年ベスト1
アサヨ(Vo)が選ぶ、2024年「お守り」ベスト1
【心機一転お守り】
前厄・本厄で散々な目に遭うとともに人生の停滞を感じ、藁にもすがる思いで2024年の始めに京都の某有名神社で「心機一転」お守りをいただきました。
結果、10年以上住んだ家を引っ越し!転職し!!ワンマンライブも決まったよ・・・!!!涙
まさに心機一転、清々しい気持ちで過ごすことができた1年でした。
まずはちゃんとお礼参りに行き、次は神頼みでなく自力で、2025年も人生ぶん回していく所存です。みんなも一緒に人生回してこ〜〜〜!
辻(Mandolin)が選ぶ、2024年「旅行先」ベスト1
【アイルランド】
うだるような暑さの7月に、アイルランドにあるダブリンとゴールウェイへ旅に行ってきました!アイルランドの7月は日本と全然違って・・・まさに避暑地でした!むしろ寒いくらい!書き出すと止まらないのでよかったことを要約しておきます。
- 飯:MVPはギネスで煮込んだシチューですね。アイリッシュ・ブレックファストも個人的に好みでした。プディング(プリンじゃないよ)が出るんですがそれが美味しいです。
- 音楽:本場のパブでのトラッド演奏は痺れました。あんなの弾けるようになりたい。
- 鳥:どこでもカモメが山のようにいました。白鳥の親子がso cuteで虜です\(^o^)/
- 鉄道:DARTと呼ばれる国営鉄道がダブリンとゴールウェイを結んでいます。ディーゼル特急でテンションアガる。予約座席に自分の名前が表示されるのが面白い。どうやら日立製の列車みたい。ウクライナでも似たデザインの列車が走っているとか。ダブリン近郊の電車は普通に自転車での乗り降りが出来るようだった。また乗りにアイルランド行きたい。
以上、Ribet townsのマンドリン辻がお送りしました!みんなもアイルランドいってみてね!
あさいげん(Dr)が選ぶ、2024年「ベトナムフォー」ベスト1
【Phở Bắc Hải のフォー・ボー】
ベトナムといえばフォーというより「米麺」なのである。麺の形状によって「フォー」と呼ばれたり「ブン」と呼ばれたりする。味付けやスタイルによって料理名はブンチャー、ブンボーフエ、ミークアン、カオラウなど多岐にわたるがすべて米麺の料理。2週間ほどの滞在で狂ったように食べていた中、ベトナム中部ダナンの Phở Bắc Hải で食べた「フォー・ボー」が本当に美味しかった。
「ボー」は牛肉のこと。シンプルな牛肉フォーに日本のより香りの強いパクチー、フレッシュな唐辛子、ライムをだくだくにかけると飛びます。
実際に体験することでしか発見できないことがたくさんあると再認識しました。2025年も新しいことにチャレンジし続けていきます。
“日常をハレにする京都の12人組トイポップバンド”。アコースティックギター、マンドリン、ピアニカ、グロッケンといった楽器で鳴らす、 トイポップ・北欧トラディショナル・渋谷系などに影響を受けたサウンドが特徴。2025年3月1日(土)京都二条〈Livehouse nano〉にてワンマンライブ開催決定!
Webサイト:https://ribettowns.com
You May Also Like
WRITER
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
OTHER POSTS
ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com