COLUMN

【2025年12月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。紹介者はこちらの店舗の方々です!
livehouse nano / LIVE HOUSE Pangea / アメリカ村FANJ twice・ナンバーゲート

MUSIC 2025.12.27 Written By 峯 大貴

livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト

モラトリアム

京都の3ピースのロックバンド。「ロック」……なのか?「ブルース」とも言えるし「フォーク」とも言えるし、音の大きさ故「ロック」バンドの範疇なのかもしれないが、「ロック」と呼べる一般的な華々しいかっこよさが彼らにはあるのか?

 

ないかもな。だってモラトリアムは泥にまみれる。
唄いたいこと、伝えたいことを丁寧にかつ必死に重厚な音とメロディと言葉にのせる。表向きな音像は、所謂シューゲイザー的な空間系を多用したアプローチに近いが、その界隈の偉人たちの音楽に見ることのできるスマートさがない。いや、ミニマルなサイケなど、演奏できるならしてみたい音像は彼らにもあるにはあるが、どうやっても人間の熱量を隠すことができない。熱量に関しては「ロック」的ではあるが、それ以上に、生々しくあるし、血を流してるようにも見えるし、汗なんてダクダクだ。そういう意味では「ブルース」だ。

 

それでも彼らには憧れる音楽が、やはりある。OGRE YOU ASSHOLEくらい音数も少なく冷たい音楽になってしまうことも厭わない。でも、彼らの燃えたぎる人間性がそれになることを邪魔する。盾だらけだ。華々しくない。

 

それを自分たちで「それは、もう、しゃーない」と諦めるようになったようだ。そのまま、憧れるスマートな演奏を試みればいいじゃないか、という新しい方程式を最近生み出したようだ。

 

このチグハグな自分の理想と現実の間で生み出した、自分が最もしっくり来るやり方で、自分の選択に地に足をつけ、社会一般的に見れば存在感が失われそうな曖昧な日常の中で、それでも大きな声で自分の哲学を叫び夢を語ることは、やはり「パンク」だ。nanoに出演し続けるには最も必要な要素だ。  

 

つまり、新しいタイプの「パンク」のバンドが、今、京都で産声をあげた。


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モラトリアム 出演イベント:EASTOKLAB “STELLA” Release Party 『STELLA KYOTO』

日時

2026年1月18日(日)
open 17:30/ start 18:00

会場

livehouse nano

出演

EASTOKLAB / 余類 / モラトリアム

料金

前売り ¥2,500 / 当日\3,000(+1ドリンク¥500 別途)

 

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土龍

1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。

LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ:住田悠真の注目アーティスト

Hammersmark

今回紹介するのはHammersmarkです。

 

浮遊感のあるシューゲイザー / ドリームポップサウンドに歌謡的な突き抜けたメロディが乗ったバンドなのですが、知ったのは〈HOLIDAY! RECORDS〉の植野さんからの紹介で、大阪にこんなバンドいるんだ!ととても嬉しくなりました。

 

Hammersmark一番の特徴は歌声なんじゃないかなと思います。“109”という楽曲がお気に入りなのですが、どこか切なくノスタルジックな感覚に陥る不思議な魅力を放つボーカルに、疾走するシューゲイズサウンドが合わさり思わず走り出したくなります。

 

現行のシューゲイズシーンでも一際異なる存在感を放つバンドになっていくんじゃないかなと期待しております!


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Hammersmark 出演イベント:Luv Pop vol.91

日時

2026年1月21日(水)
open 18:00 / start 18:30

場所

Live House Pangea

料金

前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000 (+1ドリンク別途)

出演

müde / Hammersmark / madohi / klang / ガガ・スプート

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住田悠真

2019年11月から個人でイベントを主催。現在はPangeaでブッキングスタッフとして修行中。愚直に頑張ります!

アメリカ村FANJ twice / ナンバーゲート統括:ミブリュウヤの注目アーティスト

たとえ雨でも、

今回紹介させて頂くのはfrom神戸
たとえ雨でも、
です。
今年の7月に初LIVEを終えたばかりの彼ら、まだまだ若手な部類ではあるのですが、たしかな技術と抜群の甘い歌声で、会場を包み込みます。是非チェックよろしくお願いします🙆‍♂️


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@tato_ame

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@tatoame_official

たとえ雨でも、 出演イベント:BLUE PORT. & D×Q presents『THROTTLE BOTTOM』

日時

2026年1月12日(月・祝)
open 13:00 / start 13:30

場所

D×Q KOBE
KOBE BLUEPORT

※たとえ雨でも、の出演はKOBE BLUEPORTです。

料金

前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000

大学生 ¥2,000 / 高校生 ¥1,000 ※学生証が必要です (+1ドリンク別途)

出演

BLUE GIRL / C-LA / IQ2 / Route48 / アフターブルー / フライデーフラワーズ / 幻想痛 / Edna / EQUALIZE / kasane / たとえ雨でも、 / The Peace / Quattro Love Good / The beep beep beep / ときわ
FOOD:FLAT FLAT

チケット予約

https://dq-kobe.com/live/?a=detail&id=555

ミブリュウヤ

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