京都・伏見を冠するニュー・コンボによるムーディーな楽曲
今年2月のライブハウス店長レコメンド記事で、心斎橋FANJのミブリュウヤさんが注目アーティストとして紹介していた5人組バンド。2020年4月に龍谷大学のジャズ研究部で結成ということで、バンド名からも深草キャンパスを根城にしていることが伺える。
現在配信サービスで公式に発表されているのは4曲。いずれもA.O.Rやフュージョンに、キャッチーなメロディを乗せた80’sテイストが通底している。“抱きしめて…夏”ではフリー・ソウルへの憧れも感じられ、特にUmin(Gt)によるカッティング・ギターや、TakayaのラップパートにはNONA REEVES“パーティーは何処に?”を思い起こさせるじゃないか。
一方でMVも公開されている本楽曲は冒頭からTakaya(Vo / Sax)のサックスがラグジュアリーなムードを演出している。しかしこの前奏とたった2つのメロディパターンを循環していくミニマルな構造はとてもストイックだ。メロディアスというよりも、バンド・アンサンブルが放つファンクネスで陶酔に導くことをこの曲では試みているのかもしれない。
またTomoya(Key)のクラシック・ピアノのルーツを感じるソロも聴きどころ。このようなメンバーそれぞれの個性が、より際立ってくると独自の存在感が立ち昇ってくるだろう。京都・伏見を冠する期待のニュー・コンボの登場である。
伏見◎Project
Webサイト:https://fushimi-project.wixsite.com/website
Twitter:https://twitter.com/Project_FSM
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCcLJZZtNWadG9p4cuqLDPWA
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WRITER
- 峯 大貴
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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