【2025年10月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「各地域のインディーシーンってどんな感じ？」「かっこいいバンドはいるの？」
このコラムでは、西日本エリアの京都・大阪の今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。
【京都】
livehouse nano 店長：土龍
【大阪】
LIVE HOUSE Pangeaブッキングスタッフ：伊藤義矢
livehouse nano 店長：土龍の注目アーティスト
DISTRESS
京都を中心に活動する5人組ミクスチャー・バンド。といっても、ヒップホップやハードコアを奏でるアーティストみたいに尖ったアウトプットを大事にしているかというとそうでもなく、まあ、確かにフィジカルやマインドにおいてエッジの効いたものは大事にしているだろうが、その上で、「やっぱり楽しいことしたいやん？」ってのがどうしても表に出ちゃう楽しい野郎ども。
まあ、わかりやすくいうと西海岸のオレンジカウンティの帰国子女ですと言われても納得する空気感がある。そういうタイプのパンク。……パンクなのか？そんな簡単に使っていいのか？このワード。でも彼ら自身で「僕らパンクなんで」とか言わないな。「パンク超好きっす！白飯何杯でも食えるっす！」って感じ。そのアホさ加減が信頼できるかな。
nanoの文脈では珍しいタイプの音楽ではあるし、ブッキングを組むにしてもどうラインナップを揃えるか苦労しそうだな、というのが最初の印象。とはいえ僕も、彼らのアウトプットの影響元にあるような音楽を昔から好んで聴いてきた人間なので、興味があるから出演してもらうようになった。するとどうだ、こいつらなかなかの面白人間だぞ、と（笑）。というのは、雑食、と言えば聞こえが悪いか、インプットに屈託がないんだよな。いいものはいいって判断するのはもちろん、よくわかんないことにも「なんかおもろいとこ探そ！」と前のめり。こういう奴ら珍しいのが今日この頃。だから意外にブッキングにおいて汎用性が高く重宝する。
そして彼らは自分たちを培ってくれた、カルチャーをとにかく大切にする。映画だったり漫画だったり小説だったりファッションだったり。そこへの拘りがハンパない。僕らがまだバンドシーンに関わり始めた頃、そういったものと音楽の密接な関係性にとにかく憧れていた。でも最近それらはそれぞれに支持者がたくさんいて分断されちゃった気がして寂しいなあと思っていたところ。で、そういうスタンスがDISTRESSにはある。
そんな屈託のなさとカルチャーへの貪欲さが、彼らの音楽をとても雑多で情報の多いテーマパークのような作品に仕上げるし、だからこそ派手で楽しいステージになる。
テーマパーク…？そんな規模のでかいもんでもないなあ。なんやろ。
あ。ヴィレヴァン、DISTRESSはヴィレヴァンやわ。
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DISTRESS 出演イベント：In One Go Vol.1
| 日時 | 2025年11月19日（水） |
|---|---|
| 会場 | |
| 出演 | DISTRESS / She Side Ship / ToHSeNBou / Buzzoff |
| 料金 | 前売り￥2,000 / 当日￥2,500（＋1ドリンク￥500 別途） |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
LIVE HOUSE Pangea ブッキングスタッフ：伊藤義矢の注目アーティスト
Axith
直近でPangeaに出演！という訳ではないんですが是非紹介させて頂きたい！
大阪を中心に活動中の4ピースバンド。Rage Against The MacineやLimp bizkit などニューメタルやハードコア、ハードロックのバンドの影響を受けているミクスチャーバンドです。
なんやかんやメンバーみんなと知り合って6〜7年ぐらい、もうちょっとかな？見た目は怖そうで音楽も尖ってるって思われる事が多いんですが、人当たりも良いしみんなで遊ぼうぜ！って感じのパーティー好きな人達です。
意外と可愛い物好きやったりもします、ドンキにおるキティーちゃんのサンダル履いてる人みたいに見た目はね怖そうなんですけど……。そんなアニキ達なんですが12月に大阪Fireloopでキャリア初ワンマンが行われるとのことです。最高のパーティーになる事でしょう、期待大ですね！
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Axith 出演イベント：『Axith ONE MAN LIVE』
| 日時 | 2025年12月15日（月） |
|---|---|
| 場所 | |
| 料金 | 前売り / 当日 ￥3,000 （＋１ドリンク別途） |
| 出演 | Axith |
伊藤義矢
2022年1月よりブッキングスタッフとしてPangeaに入り、a bombay roll PUBのドラムとしても活動中。今までお世話になった方々への感謝と、バンドマンとしての経験を糧に日々奮闘中です。
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WRITER
- 副編集長
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン､Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
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