
ワイキキと雨のお花見コンサート 2026【出演者コメント付き】
1999年の創設からポップミュージックをリリースし続けるインディペンデント・レーベル《WaikikiRecord》と、新宿歌舞伎町に店を構える〈Bar雨〉による野外イベント、『ワイキキと雨のお花見コンサート』が、2026年3月28日(土)に〈上野恩賜公園野外ステージ〉で開催される。
レーベル・オーナーのサカモトが率いるパーティーバンド、ELEKIBASSがホストとなってここ数年は春の風物詩となっているこのイベント。サカモトを軸としたピープルツリーが見えてくるような出演者たちと、とびきりにポップではあれど終始のんびりとした空気が漂い、ゆっくりとお酒やご飯を楽しみながら家族連れで楽しめるのが随一の魅力。
これまで海外からJulian Kosterや、大ベテランのあがた森魚、ANTENNAではお馴染みのkiss the gamblerなどが出演してきたが、今回はELEKIBASSと同時代を生き抜き、今年大きな節目を迎える2組が出演決定している。
ワタナベイビー、小宮山雄飛によるホフディランは今年“スマイル”でデビューして30周年を迎える。アニバーサリー企画も続々発表されている中、サカモトが長らくスタッフを務めている縁もあり、ワイキキのステージを二人編成で彩る。
そしてギタリスト石崎光とSchroeder-Headzの渡辺シュンスケによるバンドcafelonは、ライブ自体が3年ぶりとなる。2001年の結成以降、二人それぞれが日本屈指のスタジオミュージシャンとして活躍していく中、活動は断続的になれど常につながりは保っている不思議なバンドだ。加えて3月14日(土)には、2005年のアルバム『No more Humor!』以来21年ぶりとなる新曲“なう(WIP TRACK)”、“ミーとハー(WIP TRACK)”が、《WaikikiRecord》から配信リリースされる。ブランクどころか、ずっと溜めていた力を放射するような、とびきりのポップと愛が詰まったダイナミックな2曲。このコンサートでも聴けることを期待したい。
そんなとっておきの同志二組を迎えたELEKIBASSは、ホストにも関わらず14時の開演時間からのトップバッターを務める。この控えめでゆるくてハッピーな姿勢がELEKIでありWaikiki。サカモトの良心があってこそ、27年も続いてきたと言えるだろう。
「この3組を観たい!」と意気込むのもよし、「お花見ついでに行ってみるか」もよしのコンサート。開催に際して主催者サカモトから届いた紹介文と、出演者自身のコメントを以下に一挙掲載します!
ワイキキと雨のお花見コンサート
| 日時 | 2026年3月28日(土) |
|---|---|
| 会場 | |
| 出演 | ホフディラン(ホ二人セット)/ ELEKIBASS / cafelon |
| 料金 | 前売り ¥4,800/ 当日 ¥5,500(+1ドリンク代別途) |
| チケット | https://eplus.jp/sf/detail/4451220001-P0030001 |
| 詳細 |
レーベルオーナー サカモト(ELEKIBASS)による紹介+出演者コメント
ホフディラン(ホ二人セット)
レーベルオーナー サカモト(ELEKIBASS)による紹介
言わずと知れた、日本が誇る2ピースPOPグループ。音楽で遊ぶ大人というか、いい意味で子どものままというか、「POPS」という言葉がこれほど似合うミュージシャンはいないのでは?と思う音楽の先輩グループ。今年でなんとデビュー30周年!とのことで、スペシャルイヤーに上野でお花見コンサートに参加してもらえることを嬉しく思います。今回は「ホ二人セット」という2人編成(鍵盤&アコギ)なんですが、数曲ELEKIBASSで参加してバンドサウンドの演奏もお届けしたいと思います。
ホフディランコメント
これだけ長く活動されている中で、二人の関係性は変わりましたか?
中学高校時代のクラスの同窓会に行くと、一人だけまったく変わらないやつっているでしょ。ホフディランって、そういう存在でいたいんです。ずっと変わらず、なぜかずっとそこにいる存在。
基本的には二人の関係性は最初から完成していたと思います。変化があったとしたら、コロナ禍の期間にさらに関係が強化されたかも。
デビュー30周年イヤーがスタートしていますが、どんなことを予定・計画されていますか?
30周年も変わらずと言いつつ、すべてがめっちゃ良い方向に変わる予感がしてます!新曲がグラミー賞取るとか。
久しぶりに細かくツアーして回ります。30周年記念ライブを経て、その後も続ける予定です。そろそろ新曲を作りまくりたいとも思っています。
《Waikiki Record》およびELEKIBASSとの関わりで一番記憶に残っている出来事はなんですか?
ELEKIBASSとは一曲一緒に出しましたけど、どんな流れで作ったのかまったく覚えてない^_^
たぶん「いいね、やろうやろう!」くらいのノリで。そのくらい、夜な夜な下北沢とかで仲良いミュージシャンが事務所やレコード会社とも関係なく、楽しくつるんでた時代だったんだなと。
2004年にリリースされた〈Waikiki Record〉のコンピレーションアルバム『waikiki march』に収録された、小宮山雄飛with ELEKIBASS “moonlight under”
一度、大きめのプロジェクトの計画がなかなか進まず諦めかけた時に、サカモトから「こんなところで挫けるホフディランじゃないと思います!」とピシッと言われて、そこで目を覚まし、現在の前向きなホフディランが再び始まったと思っています。
※サカモトはホフディランの事務所GENIUS AT WORKでも業務を行っている
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ELEKIBASS
サカモト(ELEKIBASS)による自己紹介
正式メンバーという固いことをいうと、ELEKIBASSはボーカルの自分とギターのJPの二人なんですが、この日はサポートに高宮博史(Ba)、菅田典幸(Dr / Surreal Sketches)、並木万実(トロンボーン / 夢見る港)、ミサワマサノリ(Key / LikeThisParade/15min recordsレーベルオーナー)を迎えて6人編成でお送りします。
ですがもはやメンバーみたいな存在で、まぁその辺りのカテゴライズは必要ないかなとは勝手に思っており、それぞれサポートやメインの活動もあるので、その辺りもぜひチェックしてもらえると、より面白いと思っております。ELEKIBASSはなんかよくわからんけど、あなたの大好きなものと、興味ないものの間を埋めてくれる音楽&ライブだと思います。聴いておいて、知っておいて損はない。だけど知らなくても生きてはいける、みたいな(笑)
最近のELEKIBASSとしてのトピックスを教えてください。
ELEKIBASSのギターのJPとは大学生からの音楽仲間で、バンド活動のほとんどを一緒に過ごしています。出会ってから今もずっと、「最近何がおすすめ?」という感じで最近よかったレコードを聴き合ったりしていて、お互いの音楽への付き合い方のマイペースぶりがとても心地いいのです。
ただただ好きな音楽を紹介し合う、そこにお酒がふんわり入る、そして自分でも音楽を作り、演る。みんなのオススメも好き、興味ある、自分の音楽も楽しい。みたいな(笑)そして永遠と続くモラトリアムみたいな。それが音楽との付き合い方としては妙にしっくりきています。
ここ数年、《Waikiki Record》およびELEKIBASSにとっても毎年3月に〈上野恩賜公園野外ステージ〉でコンサートを開催することを活動の軸にしている気がします。その狙いやどんな場所を作り続けたいという思いがありますか?
奇しくも、僕の人生で一番の記憶に残っているお花見は、私が20代前半くらいに井の頭公園でホフディランの小宮山雄飛さんとやったお花見。多分雄飛さんは覚えていないと思うけど(笑)。それはそれはいろんな職業の人が入り乱れた、ごちゃ混ぜの最高なパーティお花見だったのです。それ以来、ずっとお花見って不思議な文化だなと思っていて、寒い日もあるし、雨の日もあるし、酔っ払ってそのまま寝ることもあるし、知らない人と仲良くなることもあるし、逆に喧嘩をすることもある。桜が咲いてなくてもやるし、外じゃなくてもいいし、朝から夜中から、さらに朝までやる。何もルールがない。だけど不思議と「お花見」という特別感はある。そんな空気を「コンサート」に織り交ぜてみたくて開催していているところがあります。
結局、今なお自分の不思議な「居場所」を作ろうともがいているのかな。なんか相変わらずニッチな感覚なのかもしれないけど、この絶妙な時期(寒かったり暑かったり)のお花見(咲いたと思ったら、あっという間に散る)という絶妙な文化に、《Waikiki Record》という絶妙な(笑)インディレーベルが上野の野外でコンサートを行うって、なんか自分がゾクゾク(ワクワクと置き換えてもいい)するんですよね。そういうのって大事だと思っています。
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cafelon
レーベルオーナー サカモト(ELEKIBASS)による紹介
cafelonを初めて観て、聴いた時は「JellyfishにBrian May、Ben Folds FiveやE.L.Oなんかの音楽が散りばめられた、なんて自分と趣味のあうバンドなんだ!」という頭でっかちな感想からはじまりました。でもそれは表層上のもので個々のメンバーを知れば知るほど「音楽で遊んでやろう」というただの無邪気なミュージシャンだったのです。
石崎ヒカルと渡辺シュンスケ、それぞれ音楽キャリアは凄まじく第一線で活躍する二人ですが、cafelonになった時の悪ふざけ具合とか大好きです(笑)。「解散はしない」という言葉を信じて、ずっと応援しております。いいんです3年に一度しかライブをしなくても、10年に一度しか音源出なくても、続けてくれれば!!
cafelonコメント
ライブは約3年ぶりとなります。石崎ヒカルさん、渡辺シュンスケさんそれぞれが様々なプロジェクトやアーティストに関わりながらも、断続的に続いているcafelonとは、どんなプロジェクト / 場所と捉えていますか?
cafelonとは最も音楽を遊べる場所、そして同い年のシュンちゃんとふざけあってる大人の青春みたいな感じです。お互い音楽業界で多忙でも、メンバーがどんどん減ってもcafelonを辞めようという選択肢は二人の中で一度も出ていません。なのでどちらかが死ぬまではやるんだと思います。
ホームグラウンドでもあるけれど、ヒカルとの秘密基地、実験場みたいな感じもあるかな。どこまでやり切れるかみたいな。二人で面白がってきたことが、これまで聴いてくれた人たちにいったいどれくらい伝わっているのかホントに全然わからないけど、これはもうやり続けるしかないなと思ってる。
20年以上ぶりの新曲も制作されたそうですが、久しぶりのcafelonとしての制作はどんなお気持ちで向き合いましたか?
実は以前から2人でかなりの新曲は作ってはいたのですが明日にでもリリース出来る時代なのに「半端なものは出せない!」とか、二人が真剣に向き合うが、あまりに忙しさを理由に時間だけが経ってしまいました。しかし、やっぱりリリースしないと曲が可哀想なのでまずは出そうという結論になりました。“なう”は渾身の曲が出来たので絶対にシュンちゃんに歌詞を書いてもらいたいなと。出来上がった歌詞に歌が入ったものが送られてきて、聴いた時は本当に泣きました。凄い。“ミーとハー”も「なんてシュンちゃんらしい曲なんだ」と、とても嬉しくなりました。
『WIP』というタイトルは「制作途中」という意味ですが、歌詞も曲もアレンジも全部完成しています。まぁもしかしたら楽器を録り直すかもしれないですが、細部までこだわっているので完成と遜色は全くないのでリリースしようということになりました。そこを拘ってたらあと5年は出せないと思います(笑)。ぜひたくさん聴いてほしいです。
何にも変わってない感じがしたなあ。ヒカルの新曲“なう”は相変わらずのハイパーさで、詞をつけて歌ってみたら「やっぱりオレたち相性いいな」と思ったし、出来てからなんてカフェロンらしい、いい曲だろうって思った。“ミーとハー”は、子どもという存在について歌った曲。愛についての歌なんだけど、こういったことを歌った歌は今までなかったかもしれない。ゴダイゴの“ビューティフル・ネーム”のカフェロン版みたいなイメージかな。なんにしても、カフェロンは何をやってもカフェロンになる懐の深さがあるので、あんまり何も考えずに曲を作っています。
《Waikiki Record》およびELEKIBASSとの関わりで一番記憶に残っている出来事はなんですか?
やっぱり初めて出会った〈CLUB Que〉でのELEKIBASSとの対バンかなぁ〜。当時はcafelonみたいな変なバンドはあまり存在してなくてレーベルの人に「売り方が困る!」と言われたのですが初めてそれに近しいバンドに会って、サカモトくんがグイグイ近寄ってきてくれたのが実は嬉しかったんです(当時のQueブッキング担当吉田くん、ありがとうございます)。
それ以降絶えずcafelonのことを考えてくれて「ライブしましょうよ〜、音源出しましょうよ」と言ってくれてるのでcafelonにとってのブライアン・エプスタインみたいな存在です。つまり3人目のcafelonってことですね。サカモトくん、いつもありがとう!
最初にELEKIBASSのライブを観た時は「なんじゃこりゃ?!」って思った。お互い20代の頃に〈CLUB Que〉の対バンで知り合って、『ステキナイト』ってイベントを一緒にやったり、オールナイトのイベントでDJやったり、下北沢で飲んだり、もはや青春の仲間って感じ。素敵な趣味人であり、一番身近な同じ世代のレーベルオーナーでもあり、海外のアーティストとも交流があっていろんな刺激を受けた人。まあ、お互いのいいところもダメなところもなんとなく分かっているのでたまに会うとなんだかホッとします。これからもよろしく〜。
cafelon、21年ぶりの新曲が配信リリース決定!

1.なう(WIP TRACK) 作詞:シュンスケ / 作曲:ヒカル
2.ミーとハー(WIP TRACK) 作詞・作曲 : シュンスケ
ソロプロジェクトSchroeder-Headzの他、数多くの著名ミュージシャンのサポート・キーボーディストとして活躍する渡辺シュンスと、プロデューサー・アレンジャー・ギタリスト・作曲家として活躍する石崎光による、2001年に結成されたバンドcafelon。ピアノやフリューゲルホルン、変態ギターを活かしたサウンドと、独特のポップ感で評価を高めたが、メンバーの脱退を経て二人編成に。またライブも数年に1度あるかないかの活動ペースになっていく。
2002年から2005年にかけてリリースされた4作品は全て廃盤になっており(2026年現在)、ストリーミング・サービスも未配信のままで、一部のポップフリークの間では幻の名盤となっている。
そんな中、21年ぶりとなるまさかの新曲が配信リリース決定!渡辺が作詞、石崎が作曲による21年分のうっぷんを晴らすかのようなcafelon節炸裂のオルタナドラマチック・パワーポップを全部こじらせた“なう”。そして渡辺作詞作曲の世界中の子どもたちに贈るラブアンドピースソング“ミーとハー”の2曲を、「WIP TRACK」(=制作途中)バージョンでお届けする。
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WRITER

- 副編集長
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com




