祝春一番2019
まだ〈音楽フェス〉という言葉すら日本になかった1971年。映画『ウッドストック』に刺激を受け、福岡風太らが大阪で始めた大規模野外コンサートの元祖、『祝春一番』が今年も5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)の3日間に渡って豊中市・服部緑地野外音楽堂にて開催される。79年を最後に一旦幕を閉じるも95年から再開し、今年で通算34回目。
ロック・フォーク・ジャズ・諸芸と何でもアリ、主催者・福岡風太は50年近く、時流に目配せすることなく、ただ最高の音楽が流れる環境を作り続けてきた。演者もそんな気概に応え1年の中でベスト・パフォーマンスをぶつけ、この日のために集まってくる有志スタッフが準備から当日の会場を運営し、また1年間楽しみにしていたお客さんが全国から集まってくる。
11時の開場と共にトップバッターのステージが始まるため、慣れているお客さんは開場数時間前から列をなし、最前の席ではなく後ろの芝生席にブルーシートを敷いて酒を飲みながらステージを楽しむ。出番が終わった演者もビール飲みながら会場をフラフラ、あちらこちらで旧友再会フォーエバーヤング。そして日が沈みきる前には終演し、観客は感想言いながら大阪の街にそれぞれまた飲み直しに消える…。単なるフェス興行じゃなく、関わる人全ての想いが集まってくる場所なのである。
出演者は大塚まさじ、中川五郎、友部正人、松田ari幸一、いとうたかお、金子マリ、宮里ひろし、有山じゅんじ、木村充揮ら、70年代から出演し続けているベテラン勢はもちろんだが、今年初出演となる大阪の4人組はいからはくち、またショーウエムラ(アフターアワーズ)、阪井誠一郎(ROBOW)がバンドに加えて今年はソロでも出演。伝統あるイベントの中で新鮮なトピックが混ざり合う瞬間も祝春一番の魅力であり、見逃せないところだろう。
ちなみに筆者・峯大貴は会場スタッフとして3日間参加。一緒に春一番を楽しみましょう。服部緑地野音でお待ちしております。
これまでの祝春一番レポートはこちらから。(著者全て峯大貴)
【ライヴレビュー】祝春一番2018
【ライヴレビュー】祝春一番2017
【ライヴレビュー】祝春一番2016
【ライヴレビュー】祝春一番2015
日時 | 2019年5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝) open / start 11:00 |
---|---|
場所 | 服部緑地野外音楽堂 |
出演 | 【5月3日(金・祝)】 AZUMI(vo.g.)
【5月4日(土・祝)】 アフターアワーズ
【5月5日(日・祝)】 アチャコ(vo.)&フレンズ |
料金 | 前売 3日間通し券 9,000円 / 1日券 3,500円
全席自由
■チケットぴあ [Pコード予約] 0570-02-9999 Pコード:143-816
その他 関西有名不良水商売店でもチケット販売中 |
お問い合わせ | 春一番オフィス 06-6364-1591 (16:00~20:00) |
HP |
WRITER
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
OTHER POSTS
ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com