大阪のスリーピースバンド アフターアワーズが新EP『ヘラヘラep』をリリース
大阪のスリーピースバンド、アフターアワーズが『2nd demo』(2017年)以来、約1年半ぶりの音源となる『ヘラヘラep』をリリースする。2016年に上野エルキュール鉄平(Dr / Vo)とタミハル(Gt / Vo)がショーウエムラ(Vo / Ba)をベースボーカルとして迎え入れる形で結成。現在大阪・京都を中心に怒涛のライヴ活動を展開している。
2017年から出演している祝春一番コンサートの面々や、上田正樹とサウス・トゥ・サウスやウルフルズといった、大阪特有のフォーク、ロックの遺伝子を色濃く受け継ぐ存在であるのは確かだ。弾き語りシンガーとしても活動しているショーウエムラによる不器用だが愛嬌のある男臭いリリックとメロディ、まくし立てる様な歌、ステージでのどんどん前につんのめってくるビートや、ズッコケ三人組のような愛嬌ある軽妙なやり取り……。この熱い魂を伝えたいんやと言わんばかりのパフォーマンスは、現場からじわじわと支持を集めている。現行のライヴハウス・シーンでは台風クラブやすばらしか、田中ヤコブといったバンドやミュージシャンとも共鳴するような、いなたいロックンロールは今後関西の範囲からもどんどんはみ出てくるだろう。
『ヘラヘラep』には3曲が収録。“ミュージック”は幕開けにふさわしく「終わってねーよ始まったばかり、僕らの歌は転がっていく」と自らの姿勢を表明し、“凡才ライダー”はショーの内省的な詞曲がジワリと沁みる、いずれも泥臭い日々をエモーショナルに突き飛ばす痛快な楽曲だ。最後の“バイバイ”は1枚目のデモ音源にも収録されていたものの新録ヴァージョン。京都在住の音楽家・宮腰理をキーボードに迎えており、3人以外の音が入るという新しい試みがなされている。
年内には更なるEPリリースも宣言している彼ら。転がりながらも着実にロック・バンドの階段を駆け上がっていくアフターアワーズの動向を見逃すな!
タイトル | ヘラヘラep |
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発売日 | 2019年5月1日 (水) |
収録曲 | 1. ミュージック |
取扱店舗 | 【店頭販売】
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公式HP | |
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WRITER
- 峯 大貴
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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