NABOWAがリモート制作したEP第三弾『BRAVE』を配信リリース
京都を代表するインストゥルメンタル・バンド、NABOWAが5月13日に<1週間ぶりの>デジタルEP『BRAVE』をリリースした。4月17日にjizueとの共同制作アルバム『Sketch』をリリースしたのを皮切りに、4月27日にEP『RELUX』、5月5日にEP『EXCITE』と週1ペースで作品を送り出している彼ら。EP第三弾となる本作も引き続きメンバーそれぞれの自宅やスタジオなどにとどまって作曲をする完全リモート形式で制作されている。
『RELUX』はワイワイとしたムードが漂った、肩の力を抜いて自宅で楽しめるムードのリラックス・チューンが集まり、『EXCITE』では複雑に入り組んだ4人の放つサウンドがうねりを上げてグルーヴを形成するライブと地続きな作品だった。
ムード、グルーヴときて続く本作『BRAVE』は有機的な楽器同士の絡み合いに惹かれる<アンサンブル>にフォーカスを当てた作品だと言えるだろう。オーケストラ・サウンドが広がっていく“Honesty”を筆頭に壮大な音像が広がっていくが、3曲通じて景山奏(Gt)がアコースティック・ギターでサウンドの中枢を担う役割を果たしている。ライブとは異なった音圧の勢力図で迫ってくる聴きごたえが新鮮だ。
この自粛期間で発表してきた楽曲がアルバム・ボリュームに達してきた、彼らの創作意欲。武者修行のようにストイックであり、音楽で遊ぶしかないというバンド小僧4人の屈託のない日常を週次でのぞき見るような感覚にもなってくる。『RELUX』、『EXCITE』と音像の彩りはグラデーションを描いて移ろいながら、感情は豊かに高ぶっていく。それを受けたこの『BRAVE』はエンドロールとなって、このふさぎ込んだ期間に終わりを告げてくれるみたいだ。
NABOWA
京都を拠点に活動している4人組インストゥルメンタル・バンド。2019年4月に発売した『DUSK』を含め、現在までに6枚のアルバムをリリース。国内外大型フェスへの出演や、近年は、台湾3都市ツアー、香港ワンマンを行うなどライブアクトとしてアジアでも高い評価を獲得している。
Member|YU KAWAKAMI (Dr / Key)、KANADE KAGEYAMA (Gt)、 HIRAKU YAMAMOTO (Violin)、 ITARU HORIKAWA (Ba)
Webサイト:http://www.nabowa.com/
Instagram:https://www.instagram.com/nabowa_jpn
Twitter:https://twitter.com/nabowa
Facebook:https://www.facebook.com/nabowa
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WRITER
- 峯 大貴
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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