Saboten Neon Houseが“Saboten Neon Blues”を再録リリース&MV公開
東京の4人組バンド、Saboten Neon Houseが、バンドのテーマ曲である“Saboten Neon Blues”を再録。8月2日(日)にミュージックビデオが公開された。
今年の5月にリリースされたNEVER SLEEPコンピレーションカセット『FALL ASLEEP』にも“緑の炭酸”で参加し、アンテナでもレビューでとりあげたばかり。1970年代のフォークロックや、カントリーをベースに現代の生活の中にどこか懐かしいニューサウンドを追求している彼らだが、聴いているとこの世のものではない亡霊がうごめいているような虚構の世界が広がっていく。日常に根差しているがフィクショナルという相反性の同居が、イビツな魅力に繋がっている。
今回の“Saboten Neon Blues”は、2018年の1stシングルに収録されたものをリアレンジ。以前の伊佐郷平(Vo / Gt)の弾き語りに淡く装飾を施すようなアレンジから一変し、所在なげに鳴らされる各パートの音と繰り返されるベースフレーズを軸として、広い空間を感じさせるものに生まれ変わった。また“乾いた匂い”、“怪しい輝き”など、歌詞のイメージを音色やリズムに反映されている。彼らの背後にあるSF的な世界がさらに一歩深まったような、無機質な響きが印象的だ。
ミュージックビデオは、2019年の夏に制作チーム<を-wo>協力のもと撮影された映像がベースになっている。歌詞に登場する“辿り着く場所”に向かって気の向くままに歩き、心移ろう描写を表現した角田萌果の演技、新たに加えられたスタジオでのメンバーの演奏シーン、そして本編終了後のオフショットが詰め込まれた、全編2分半の長さだが見どころ多い作品に仕上がっている。
Saboten Neon Blues
アーティスト:Saboten Neon House
仕様:デジタル
発売:2020年8月19日(水)
Saboten Neon House
伊佐郷平 Vocal, Guitar
青山哲哉 Guitar & Banjo
中村功大 Bass
田村連 Drums
2018年1月、伊佐郷平を中心に青山哲哉、中村功大で結成。2020年1月に田村連を迎え、東京で活動する4人組バンド。
1970年代のフォークロックや、ルーツミュージックをベースに、現代の生活の中に響くどこか懐かしいニューサウンドを追求する。
Webサイト:https://sabotenneonhouse.com/
Twitter:https://twitter.com/SabotenNeon
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WRITER
- 峯 大貴
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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