オレモリカエルがシングル“カニとネコ”を配信リリース
東京を拠点に活動している男女11人編成のバンド、オレモリカエルが10月28日に“カニとネコ”を配信リリースした。ゆったりとしたリズムに乗せて、あかとんぼちあき(Vo)の所在無げな声をとつとつと響かせていく。彼らが特徴的なのはマンドリンやオーボエ、極めつけには壺(ウドゥ)といった多彩な音色が入る点だ。日常に寄り添う歌ながら、どこかこの世のものではない浮遊感も漂った不定形なサウンドこそが魅力だ。また演奏中にVJが投影されるのも大きな特徴であり、にょきにょきと音のイメージを拡張させる。
本楽曲は12月にリリース予定の2ndアルバム『おかわり』からの先行配信シングル第2弾。8月にMVも合わせて公開された第1弾シングル“パイオニア”ではKTY(MONJU N CHIE)をラップに迎えた軽快なカントリー・チューンだったが、今回は一転。ボサノヴァ風のアレンジと壺の音色が効果的に響き、坦々とグラデーションを描くように展開していくサウンドは、オレモリ印といえるものだ。しかし歌詞は無償の愛をテーマに憎らしくも愛おしい男女の関係を、RPGゲームの世界をメタファーに織り込みながら描くという、ひねりの効いた仕上がりになっている。
本リリースに合わせて11月3日(火)に代官山・晴れたら空に豆まいてで無観客の配信ワンマンライブ『オレ、しずしず、謡う ~其の二~』を開催(11月10日(火)まで視聴可能)。無料で視聴可能な公演だが、出演者ならびに会場・晴れ豆への支援として、Peatixにて500円からの観覧料金を募っている。
オレモリカエル コメント
働く人。家に籠る人。心配する人。彷徨う人。
人それぞれ色々な日常や愛のカタチがあると思います。
そんな何ともない日々を妄想して描いた自由でハッピーな楽曲です。
コロナ禍の中 まだまだ大変な毎日が続きますが、僕たちの音楽を聴いて少しでもほっこりにんまりしてもらえたら嬉しいです。
カニとネコ
アーティスト:オレモリカエル
仕様:デジタル
発売:2020年10月28日(水)
レーベル:森林レコード
配信リンク:https://friendship.lnk.to/crabandcat
作詞:ホンダケイコ/ハヤシヤスノブ
作曲:ハヤシヤスノブ
オレモリカエル
2009年春に結成。
フルート・オーボエ・壺など多種多様な楽器とVJが加わり現在の男女11人編成のバンドとなる。
優しく温かい歌声とメロディ、叙情的かつヘンテコで時にストレートな歌詞、多彩な楽器が加わったアンサンブルはおふとんに包まれたような心地よい浮遊感と捉えどころのない音楽を生み出す。
2016年4月に1stアルバム『おふとん』をリリース。
2020年12月に2ndアルバム『おかわり』をリリース予定。
Webサイト:http://oremori.sakura.ne.jp/
Twitter:https://twitter.com/OremoriKaeru
Instagram:https://www.instagram.com/oremorikaeru/
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WRITER
- 峯 大貴
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com
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