オレモリカエルが2ndアルバム『おかわり』をリリース
男女11人編成のバンド オレモリカエルが、12月9日(水)にアルバム『おかわり』をリリースした。『おふとん』以来、3年8ヶ月ぶりとなる2作目。先行で配信リリースされた“パイオニア”、“カニとネコ”、“あえないひと”を含む、全11曲が収録されている。
ゆったりとしたリズムに乗せて、あかとんぼちあき(Vo)が所在無げな声をとつとつと響かせていく。マンドリンやオーボエ、壺(ウドゥ)といった多彩な音色が入るバンド・サウンドが特徴だが、本作にはゲストミュージシャンとしてラップにKTY(MONJU N CHIE)、小倉綾乃(ブルースハープ)、ヨネコ(マンドリン)も要所。さらに華やかなサウンドが展開されている。
日常に寄り添う歌であり、“カニとネコ”、“白い犬”、“きりん”とテーマに動物が多用されているのも面白い。しかし一方で「きりんは、たぶん宇宙から来た生物です」で始まる“きりん”など、歌詞の随所にも現れている、どこかこの世のものではないSF的な浮遊感が全編通して漂っているのも本作の象徴的だ。幕開けとなるケルティックなインストゥルメンタル“モルゲン”から通して聴く醍醐味は「宇宙周遊ナイト・サファリ」なんて称したくなった。
アルバムタイトルの『おかわり』はリピートの「お代わり」と変化の「お変わり」にかけていて、アルバムの歌詞に出てくる「変わる」というキーワードと「繰り返し聴いてみたくなる」という意味が込められており、どこか懐かしく、どこか新しい、何度もおかわりしたくなるような内容となっている。
アートワークは『うんこドリル』やルミネカードのCMイラストなどを手がけるチルチッタが担当。録音とミックス・マスタリングは折坂悠太、さとうもか、入江陽 などを手がけるエンジニアの中村公輔が担当している。
オレモリカエル コメント
日々変わっていく環境、変わっていく自分たち、流されたり、流されなかったり。今年はいろんな意味で変化のあった1年でしたが、このアルバムを聴いてほんの少しでもほっこりゆんわりしていただけたら幸いです。
おかわり
アーティスト:オレモリカエル
仕様:CD、デジタル
発売日:2020年12月9日(水)
レーベル:森林レコード
価格:¥2,200(税込)
配信リンク:https://friendship.lnk.to/Okawari
収録曲
01. モルゲン
02. パイオニア
03. カニとネコ
04. mellow yellow
05. さよなら、また明日。
06. ベネッセ
07. まつり
08. あえないひと
09. 白い犬
10. きりん
11. 33の★のなかでたったひとつ君をみたよ
オレモリカエル
2009年春に結成。
フルート・オーボエ・壺など多種多様な楽器とVJが加わり現在の男女11人編成のバンドとなる。
優しく温かい歌声とメロディ、叙情的かつヘンテコで時にストレートな歌詞、多彩な楽器が加わったアンサンブルはおふとんに包まれたような心地よい浮遊感と捉えどころのない音楽を生み出す。
2016年4月に1stアルバム『おふとん』をリリース。
2020年12月に2ndアルバム『おかわり』をリリース。
Webサイト:http://oremori.sakura.ne.jp/
Twitter:https://twitter.com/OremoriKaeru
Instagram:https://www.instagram.com/oremorikaeru/
WRITER
- 峯 大貴
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com