ギリシャラブが新作アルバム『ヘヴン』をリリース、“カフェ・オ・レ”のMVを公開
ギリシャラブが3rdフルアルバム『ヘヴン』を2021年4月7日にリリースすることを発表。本作の冒頭を飾る“カフェ・オ・レ”が先行配信されMVも公開された。
ANTENNAでもリリース・インタビューを掲載した『悪夢へようこそ!』(2019年)以来、2年ぶりのアルバム。当時中心人物の天川悠雅(Vo)に取材をした時は、2014年の結成時から拠点にしていた京都から、全員が東京に活動を移したタイミングでもあった。しかしその直後に天川の体調不良でバンド活動が一時休止、続いて前ベース・ハヤシケイタの脱退、そしてコロナ禍……と苦難が続いた。
そんな中2020年9月に盟友バンド本日休演と自主制作スプリットシングルで、新曲“(ピカロ、ドン・ファン、ナルシスの末裔による)人類詩”を発表。天川がピカロ、ドン・ファン、ナルシスの末裔に憑依して朗々と詩を語っていくという、役に陶酔した妖艶なパフォーマンスの真骨頂であり、サウンドとしても取坂直人(Gt/Syn)によるトラックを主体とした新機軸でもあった。10月には新メンバー守屋咲季(Ba)も加入し、本作はようやくバンドとして体制と調子を取り戻して完成させたリフレッシュ作となるだろう。
また過去2作(『(冬の)路上』、『悪夢へようこそ!』)をサポートしてきたドレスコーズ志磨遼平監修の〈JESUS RECORDS〉から移籍し、自主レーベル〈都市国家レコード〉からリリースする。ここにも彼らの再出発の覚悟が見える。 先行でMVが公開された“カフェ・オ・レ”は怪しげなコーラスから幕を開け、アコースティック・ギターのストロークを中心としたシンプルなバンド・アンサンブル。天川の退廃的な歌詞には強くギリシャラブの魅力を感じさせながらも、陰鬱な印象とは対照的なこれまでにない開放感に驚かされる。4月のアルバムへの期待が膨らむぞ!
ヘヴン
アーティスト:ギリシャラブ
仕様:CD、デジタル
発売日:2021年4月7日(水)
レーベル:都市国家レコード
価格:¥1,980(税抜)
収録曲
1.カフェ・オ・レ
2.しとやかな獣
3.ライムライト
4.旅のボヘミアン
5.テレパシーでランデヴー
6.エロスの涙
7.シュバリエ・ド・バリバリー
8.天国のドラマ
9.ヘヴン
10.ジェリー
ギリシャラブ
2014年、京都にて結成。現在は活動拠点を東京に移し活動している。
2015年、SIMPO RECORDS よりファーストミニアルバム『商品』を発売。
2016年には、同作品収録の楽曲『無人島』が、無名にも関わらずInter FM がオススメするニュー・リリース“Hot Picks” に選出される。
同年、Helga Pressより発売された京都の若手音楽家のコンピレーション・アルバム『From Here To Another Place』に参加。
2017年3月15日にファーストフルアルバム『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』をミロクレコーズから発売。
2018年1月17日にドレスコーズ志磨遼平監修のレーベルJESUS RECORDSから移籍第1弾の作品となる『(冬の)路上』を発売。
2019年4月3日にJESUS RECORDSからセカンドフルアルバム『悪夢へようこそ!』を発売。
2020年9月には盟友のバンド本日休演との自主制作スプリットEPシングル『遠い暮らし / (ピカロ、ドン・ファン、ナルシスの末裔による)人類詩』を数量限定でリリース。ギリシャラブオンラインストアのみでの販売ながら1日で完売した。
Webサイト : https://greece-love.com
Twitter : https://twitter.com/greecelove_band
Instagram : https://www.instagram.com/greecelove_band/
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WRITER
- 峯 大貴
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com
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