
バンドTHEハオルチアオブツーサが1stアルバム『いんなあちゃいるど』をリリース
大阪を拠点とするグループ「バンドTHEハオルチアオブツーサ」が、1stアルバム『いんなあちゃいるど』を2023年10月4日にCDでリリースした。現在のメンバー4名、ゆきんこピアニー(鍵盤ハーモニカ / Ba)、メルちゃん季菜鼓(Dr / サンプラー)、おはな(音源限定ボーカル / Gt)、ヘイヘイば~やん(エンタテインメント)といった名前からして、素性が見えない存在だ。しかしその実態は、2010年代から宅録を中心に膨大な楽曲を発表してきた西中島きなこが関わる新プロジェクトである。
それまでソロや、西中島きなこ+吉田靖直(トリプルファイヤー)、オカザえもんフレンズなどのプロジェクトでも活動してきたきなこだが、2020年7月にヒップホップユニット・西中島きなこandういーどアイランドを結成。2022年7月にはミュージシャンやイラストレーターなど表現者が集う創作プロジェクト・西中島きなこandハオルチアオブツーサを立ち上げ。そしてこのバンドTHEハオルチアオブツーサは2023年から本格的に始動。こちらはバンドでのライブ表現に注力していくプロジェクトであり、南堀江の〈SOCORE FACTORY〉を拠点としたライブ活動も開始している。
1stアルバムとなる本作は、ギターやベースなどの生演奏と打ち込みトラックが主体となった全8曲。「音源限定ボーカル」という不思議な立ち位置であるおはなのゆるい歌声と、エレクトロ、テクノ、ニューウェイブを感じるサウンドが、キャッチーに絡み合うローファイポップといった印象。中でもYMO的オリエンタルなフレーバーを感じる“Chinese Session”は、ずっと中華料理について歌っている怪曲。中毒性とユーモアを伴って繰り返されるフレーズ「玄関あけたら2分で中華」が、頭から離れない。
碧衣スイミングや、大阪ではCASIOトルコ温泉などにも通じる、素っ頓狂なエレクトロポップという側面が強い本作。しかし最近のライブ映像などを見ると今後はよりロック・バンドとしての要素が強まる予感もするし、現時点でのパートクレジットを見るにどんどんメンバーや編成も変わりそうな気がする……。うーんやっぱりまだこのバンドの素性はわからないが、思わず注目したくなる存在なのは確かだ。
いんなあちゃいるど
アーティスト:バンドTHEハオルチアオブツーサ
仕様:CD
発売:2023年10月4日
価格:¥2,200(税込)
収録曲
1.チョウ和とメグミ
2.やんちゃNA子ネコ
3.ユメ現
4.めいにち(feat.有頂天まも)
5.Chinese Session – Album Ver.
6.いらない
7.トイガール
8.Matching Spacy – Album Ver.
バンドTHEハオルチアオブツーサ
ゆきんこピアニー(鍵盤ハーモニカ / Ba)
メルちゃん季菜鼓(Dr / サンプラー)
おはな(音源限定ボーカル / Gt)
ヘイヘイば~やん(エンタテインメント)
Webサイト:https://obtusaband.wixsite.com/haworthia
X(旧Twitter):https://twitter.com/Obtusa_Band
Instagram:https://www.instagram.com/obtusa_band/
YouTube:https://www.youtube.com/@BandTheHaworthiaObtusa
WRITER

- 峯 大貴副編集長
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1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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