京都発エレクトロニック・ミュージック・ユニットSawa Angstromが2nd EP『OF FOOD』をリリース
吉岡哲志、浜田淳、児玉真吏奈による京都発エレクトロニック・ミュージック・ユニット、
Sawa Angstrom(サワ・オングストローム)が6月5日に2nd EP『OF FOOD』を各種配信サイトでリリースした。
2018年にEU4ヶ国(フランス、ベルギー、ドイツ、デンマーク)と台湾での海外ツアーを敢行。その高い音楽性とパフォーマンスは現地のオーディエンスからも大きな喝采と支持を得て、その確かな手ごたえは今年1月に掲載したアンテナでのインタビューでも語ってくれた。
2019年に入ってからもツアー限定の1st EP『DdTPt』の配信や、ライヴ会場と一部店舗限定でCD付きZINE『SYNAPSE VISUAL NOTE』をリリース。そして5月にはオーストラリア・メルボルンでのツアーで再び海外に飛び出すという、怒涛の勢いのままに完成させたのがこの2nd EP『OF FOOD』だ。
本作は『SYNAPSE VISUAL NOTE』の曲を再構築+新曲2曲を追加した全5曲入り。これまでは児玉真吏奈の歌をエレクトロ・サウンドにどう融合させるかが彼らの核であり命題のように感じていたが、“Hungry Pracitice”や“Break Peanuts”では完全に声を音の一つとし、歌ものからも飛び出したアプローチを見せる。また吉岡哲志、浜田淳も歌唱しており、3人全員がフロントマンというバランスになっているのも面白い。
前作に続いて今作もスーパーカー、坂本美雨、砂原良徳、キセル、クラムボン、UA、ART-SCHOOL、SCLL、fhana、蓮沼執太などの数々の作品を手がけてきた益子樹(ROVO/DUB SQUAD)が全曲のマスタリングを担当。
浜田淳自身で監督したリード曲“Sweet Impact”のミュージックビデオも公開。京都から今後のエレクトロ・ミュージックの主軸を担っていくような気概を感じさせる彼らのサウンドに注目してほしい。
Sawa Angstrom『OF FOOD』
レーベル:THANKS GIVING
発売日:2019年6月5日
フォーマット:Digital
1. Thunderbolt
2. Hungry Practice
3. Sweet Impact
4. Break Peanuts
5. wataridori
プロフィール
Sawa Angstrom(サワ・オングストローム)は浜田淳、吉岡哲志、児玉真吏奈の3人により2017年に京都で結成されたエレクトロニック・ミュージック・ユニット。 当初はsa/waというバンド名だったが2019年に改名。
浜田淳はアーバンソウルファンクバンドLainy J Grooveのメンバーとしても活躍中。YeYeのサポートを務めたり、映像作家としても活動するなど、多才な一面を見せる。
吉岡哲志はLLamaのメンバーとしてRallye Labelやwondergroundから作品をリリース。レコーディングスタジオstudio INOを運営し、エンジニアやアレンジャーとして数多くのアーティストの作品を手掛ける。
児玉真吏奈はソロとしても活動中で、2017年にP-VINEからリリースされた「つめたい煙」は、シンセサイザーを使った独特なメロディによる弾き語りや即興的な曲など、その振れ幅のある音楽性が七尾旅人や豊田道倫からも絶賛された。
声とシンセとサンプラーを用いてユースホステルやアートギャラリーやビアバーなどのユニークな場所でライブを行っている。彼らのミニマルで即興性の高い演奏やメランコリックな歌はデザイナー、映像作家、空間芸術家などのアーティスティックな人々からの評価も高い。
2018年冬に1st CD-EP『DdTPt』を携えてEU4ヶ国6ヶ所と台湾2ヶ所のワールドツアーを突如決行。2019年に入り、CD付きのZINE『SYNAPSE VISUAL NOTE』のリリース、『DdTPt』のデジタル配信、さらにメルボルンのツアーも成功させるなど、今後さらなる飛躍が期待される。
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WRITER
- 峯 大貴
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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1997年土曜日生まれ。結果オーライの申し子。言葉と、人々のそれぞれの暮らしを愛しています。
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