TATEANASが『NHK北の縄文プロジェクト』キャンペーンソング“おやすみの国へ”を配信リリース
4人組バンドmogsanとシンガーソングライター大石晴子によるユニット、TATEANASが6月30日に“おやすみの国へ”を配信リリースした。フリーペーパー縄文ZINEの紙上企画から生まれた縄文時代をコンセプトとしたバンドであり、2020年には配信シングル『縄文人に相談だ / 君と土偶と海岸で』を発表(その際のレビュー記事もぜひ参照していただきたい)。本作は約1年半ぶりのニューソングとなる。
穏やかなロングトーンのキーボードから、ベースやアコースティックギターのアルペジオなどが徐々に折り重なっていくサウンド。そんな演奏をバックに、大石晴子が太古に想いを馳せるようにとつとつと言葉を乗せていく。微睡みながらゆっくりと異次元のおやすみの国へと誘っていくソウル・バラッドに仕上がった。
山内健司によるリリックには、縄文を思わせる情景はそれほど色濃くなく、直接的なワードもサソリや貝殻など僅かばかり。しかし自分と違う場所や、異なる時間を過ごしている誰かに向けて想いを馳せれば、眠りの果てに行きついて時空を超えて抱き合うよう。そんな想像を巡らせる行為の象徴として、遠い時代である縄文のメタファーは確かに張り巡らされている。そしてそれがまた今現在のふさぎ込んだ心情とも不思議とマッチし、優しく琴線に触れてくるのだ。
また本作は北東北と北海道のNHK6局による「北の縄文プロジェクト」のキャンペーンソングに抜擢。本プロジェクトは、今年7月に登録が見込まれる「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向けて、札幌・室蘭・函館・青森・秋田・盛岡の各局が合同となって「縄文」に関する番組や企画を発信していく。世界文化遺産登録と合わせて、本楽曲が番組内で流れるのも楽しみにしよう。
「北の縄文プロジェクト」公式HP
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/jomon/
Apple Musicはこちら
おやすみの国へ
アーティスト:TATEANAS
仕様:デジタル
発売:2021年6月30日
価格:¥250(税込)
クレジット
作詞・作曲:山内健司
Gt/Vo:山内健司
Ba:神永明博
Gt:山田和平
Dr/Per:坂本圭介
Vo:大石晴子
Keys:菊池剛
Recording:big turtle STUDIOS
Mix Engineering&Mastering:yasu2000 / 山口駿
Movie&Design:髙橋生也
Special Thanks:縄文ZINE
Produced by mogsan
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WRITER
- 峯 大貴
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
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