編集部メンバー・ボランティアスタッフの募集(2023年1月)
ANTENNAではこれからの活動の拡張を見据えて、新規スタッフの募集を開始します。今回募集するのは編集部メンバーと新設のボランティアスタッフ(編集サポート / 広報・デザインサポートの2業種)です。
応募の締切は2023年1月31日(火)23:59まで。意欲のある方からの積極的な応募を歓迎しておりますが、ANTENNAはどんなことをやっていて、これからどんな方向を目指すのだろう?まず話を聴いてみたい!という方も大歓迎です。
以下詳細の要項をお読みいただき、たくさんのご応募をお待ちしております。
なぜ募集するのか
今回スタッフを募集する理由は、ANTENNAが今後さらに成長を続けるためには興味・関心、スキル、熱意、可能性、リソースといずれの面でも、新たな仲間が必要だからです。もう一つ長期的な視点を付け加えるなら、これからライター、編集者、フォトグラファーの活動に取り組む次の世代にとってもやりたいことが実現できる場所、今いる私たちが引き渡しても持続できるメディアにしたいからです。
WebメディアANTENNA・PORTLA、そして雑誌『OUT OF SIGHT!!!』など、私たちの活動はますます多角的なものになり、出会う人の数や扱う領域も増えてきました。またそれらを見ていただいた方の中からお仕事の相談につながる事例も増えています(事例はぜひ、運営会社Eat, Play, Sleep incのWebサイトをご覧ください)。私たちは今、興味・関心も、出来ることもますます広がっており、モチベーションに溢れているのです。
しかしその反面、今後さらに発展し、継続していくためには、私たちの活動に共感し行動を共にしてくれる仲間が足りません。そして私たちがもっと価値ある制作を行わなければ、次の世代にANTENNAを渡していくことも難しいでしょう。
私たちは次のステップに進みます。そのためにANTENNAメンバーの役割を大きく2つにわけました!今回はその2つでそれぞれメンバーを募集します。
募集する職種
日常のメディア運営業務から、企画・制作のプロジェクトオーナーまで、
編集部の中核を担う存在
今在籍している私たちと同じ役割です。あなたの興味、関心、スキルを編集部内に持ち込んでいただき、ANTENNAに新たな文脈を作っていただくことを期待しています。
業務内容としてはANTENNAで制作する記事を、企画~掲載まで実行していただく職種です。リサーチ、取材、執筆まで一気通貫で主導しています。また企画によっては外部のライターやフォトグラファー、クライアントとのやり取りも発生しますし、他の人の文章に対して編集者として関わることもあります。つまりディレクター、ライター、編集者を掛け合わせた職種とイメージしていただければよいかと思います。
また基本はフルリモートの活動となります。編集部メンバーの多くは会社員やフリーランスなので、稼働時間もバラバラです。しかし日々自律的に行動が出来るよう、面談を重ねて役割と目標を設定させていただきます。その内容やコミット具合に応じて報酬も決めて行ければと考えています。
編集部メンバーの制作をサポート!
もちろん、ご自身が主体的に執筆することも大歓迎です
メディアの活動や、そもそもライティングや編集に興味があるという方に向けて新設した職種です。
編集部の土台を支える役割を担っていただきます。メンバーの作業をサポートしながら、動いている企画を通して様々なカルチャーや人と出会うことで、ANTENNAの活動を知ったり、ライティング・編集スキル、およびデザインスキルを学ぶことが出来るのが、このボランティアスタッフです。
具体的には、記事を制作するにあたって情報収集をしていただいたり、編集部メンバーが行ってきたインタビュー音源の文字起こしをしたり、プレスリリースの情報をまとめてNEWS・EVENT記事を作成していただく「編集サポート」。そしてTwitterやInstagramの投稿内容を作っていただいたり、Adobe PhotoshopとIllustratorを用いた記事のアイキャッチ画像のデザイン・作成を行っていただく「広報・デザインサポートスタッフ」の2つに分かれます。
参加いただく方は他に学業やお仕事があると思います。またANTENNAはフルリモートの活動ですので、どのくらいの時間参加できるか、どんな作業をお願いするかは都度相談しながら関わっていただければと思います。
ANTENNAの主な制作実績
具体的にこれまでどんな記事制作を行ってきたのか、特にANTENNAの個性が強い記事を中心に紹介をさせていただきます。
事例1:インディペンデントなミュージシャンやライブハウス、ミニシアターと連携した記事
自分の言葉を持つ人の歌が、心に入ってくる - 浮(BUOY) インタビュー
ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022 at 京都みなみ会館
ボロフェスタ2022レポート
編集部メンバーがそれぞれ興味・関心のあるシーンと結びついており、その関係性や独自の視点から制作に至った記事がANTENNAには多いです。特にANTENNAが発足した場所である「京都の音楽」には特別な思い入れがあり、2021年に創刊した雑誌『OUT OF SIGHT!!!』の創刊号の特集も「京都と音楽と、この10年」でした。私たちのルーツと言えるテーマの総まとめを目指した内容なので、ぜひお手に取って読んでもらいたいです。
事例2:ローカルに散らばった、新しい文化の育みを捉えた記事
手の届く範囲に「顔見知り」がいるコミュニティのおもしろさ。うかぶLLC・蛇谷りえ / 三宅航太郎が湯梨浜町で感じた集まり方のバリエーション
手の届く範囲に「顔見知り」がいるコミュニティのおもしろさ。うかぶLLC・蛇谷りえ / 三宅航太郎が湯梨浜町で感じた集まり方のバリエーション。
バランスのいい選択肢が無い!!多様な価値観の都市で育った〈汽水空港〉店主・モリテツヤさんが人生の選択肢を自分の手で増やすまで
バランスのいい選択肢が無い!!多様な価値観の都市で育った〈汽水空港〉店主・モリテツヤさんが人生の選択肢を自分の手で増やすまで。
個として存在できる街とは?『街は誰のもの?』阿部航太監督インタビュー
事例1で掲げた「インディペンデント」と並んで、編集部内で頻繁に飛び交うワードが「ローカル」です。そもそもANTENNAは「東京には色んなものを取り上げるメディアがたくさん存在するのに、なぜ私たちがいる京都にはないのだろう?」という素朴な疑問から発足しました。現在でも地域に根ざした「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、そこから新しい文化が生まれると信じながら、その断片を世界中から拾い集めています。
事例3:国境を超えたつながりをつくる、海外のローカリティと接続を目指す記事
SXSWをSXSWたらしめるバカ騒ぎの種火たち、3年ぶりのオースティン探訪
【Dig! Dug! Asia!】Vol.6 前編:パキスタンの「文化の床」Coke Studio Pakistan
西洋の文化にアジアの音楽をどう取り入れるか。幾何学模様のGo Kurosawaに聞くローカリティと音楽の関係性
国内だけに留まらず、世界中に散らばったインディペンデントな活動を取り上げた記事もANTENNAの中で大きな軸となっています。過去4回現地を訪れているSXSWのレポートをはじめ、海外アーティストのインタビュー、映画祭にまつわる記事も制作してきました。2022年に発行した『OUT OF SIGHT!!!』のVol.2では「アジアの映画と、その湿度」と題して、一冊丸ごと映画を切り口に東アジア・東南アジアの暮らしぶりや価値観を、複数の視点から見比べる一冊を制作しています。
ANTENNAが2023年に注力する「特集」
これまで編集部メンバーは基本的にはそれぞれの興味・関心に基づいて、記事を制作してきました。しかしこの方針で運営していく内に、個々人が単発で制作する記事では文脈を非常に狭い範囲でしか伝えられないという課題にも直面し続けてきたのです。
ANTENNAの価値をより大きくしていくためには、1つのテーマに対して様々な角度の切り口を持った記事をチームで制作する「特集」を押し出していかねばならない。そのための準備は2021年から進めており、Webサイトをリニューアルして「特集(FEATURE)」ページを実装。これまで『文化の床』、『言葉の力』、『京都と音楽と、この10年』の3回制作してきました。そして同年、雑誌『OUT OF SIGHT!!!』を創刊。一冊通じて一つの特集を展開することで、一つひとつの記事が輝きを増したり、別の場所に連れて行ってくれることを実感しました。
そして今回は、私たち編集部の編成もこの「特集」の制作に向けて最適化した再編を行うことになりました。Webサイトリニューアル、雑誌創刊に次ぐ特集主義、第三の改革です。
具体的な変更点は以下です。
- 編集部メンバーは主力の取り組みを「特集の制作」として、そのために制作に関わるプロジェクトのいずれかに参加する。
- 「特集」に紐づかない記事も、それ以外の時間を使って制作することが可能。
- 「特集」の制作期間は最大半年間とする。
そしてここで2023年の上半期に制作を進める、プロジェクトチーム2つをここで告知したいと思います。編集部メンバーに参加いただく方はここからジョインいただくことになります。
アジアのインディー音楽と、その潜熱
プロジェクトオーナー:峯大貴(ANTENNA副編集長)
昨年出版した『OUT OF SIGHT!!! Vol.2 アジアの映画と、その湿度』で、初めて本格的に「アジア」と「映画」の領域に踏み込みました。これで全貌が明らかになったなんて、とても言えませんが、一部の領域においてぼんやり概形を掴めたことが編集部にとって何よりの財産でした。
だからこそ、これで終わりにはしたくない。ふと足元にある、ANTENNAの記事を眺めていると、連載「Dig! Dug! Asia!」、林以樂(SKIP SKIP BEN BEN)やYONLAPAのインタビューなど散発的にはアジアのミュージシャンを取り上げてきました。ANTENNAが最も愛し、注力してきたカルチャーである「インディー音楽」として。断片はすでにあるのです。ではここに手を付けないわけはないでしょう。本特集ではANTENNAの本寸法「インディー音楽」を通したアプローチで、再び「東・東南アジア」の世界を見てみようと思います。
わたしたちの街と映画館
プロジェクトオーナー:岡安いつ美(ANTENNA編集長)
14ページのフリーペーパー『ANTENNA』を代表の堤と作り始めたのが2014年のこと。早いものでわたしたちが「メディア」と名乗り始めてから10年が経とうとしている。10年間変わらないのは、自分の住む街で起こっている面白いカルチャーを拾いたいということ。そして、その面白いカルチャーを生み出している人々がジャンルの垣根を越えて交わる空気を醸成することである。
昨年出版した『OUT OF SIGHT!!! Vol.2 アジアの映画と、その湿度』では広くアジアを見つめ、映画とその国の暮らしに視線を向けました。一度広がった視野と知見を携え、特集「わたしたちの街と映画館」では、現在の日本国内の映画カルチャーと街の関わり方を見つめていきます。カルチャーがどう街に存在し、そこに住む人々と関わるのか。ジャンル横断のきっかけはどんなことから生まれるのか。さまざまなリファレンスと共に、映画カルチャーの“今”をお伝えできればと考えています。
募集要項
募集ポジション:編集部メンバー
主な活動内容
-
- ANTENNAでの記事制作(企画~取材・執筆~サイト掲載とSNSでの告知まで主導していただきます)
- メディアの運営や進捗管理、プロジェクトの進行に伴って発生する会議の参加(月2~3回程度)
・1回:京都府亀岡市の事務所で土日の日中に行われる全体ミーティング(関西圏以外の方はリモート参加も可能です)
- 各種企画に伴う取材対象者、外部寄稿者、フォトグラファーなど、関係者とのアポイントメント
- 他メンバーや外部寄稿者による記事企画の編集対応
- CMSを利用しての記事登録作業
・1~2回:オンラインで平日の夜に行われるプロジェクトミーティング
※参加に伴う報酬はANTENNAの活動に裂けるリソースや、果たしていただく役割に応じて設定いたします。
※少人数で運営している編集部です。加入のタイミングは受け入れ体制が準備ができ次第随時となります。今回の募集では先にボランティアスタッフの受け入れを行いますので、加入まで少しお時間かかる可能性があることご理解ください!
こんな人が向いてます!
- 一人で粛々と進める仕事だけではなく、誰かとコミュニケーションを取りながら進めるチーム戦も愛せる方。
- 今相対している事柄を、ついつい言葉にして考えたり、書き出したりして消化しちゃう方。
- 自分が伝えたいと思っている、まだ世の中に知られていない素敵なものがたくさんある方。
- 「“狭く深く”か“浅く広く”かの二者択一ではなく、そのバランスを取ることが重要だ!」という考えの方。
- これまでの人生、イベントの旗振り役や飲み会の幹事をやることが多かった方。
- 知らないことや、出来ないことをチャンスと捉え、動きながら学んでいく方。
- 夜ふかしが得意な方(学生・会社員のメンバーもいるため、20:00以降に会議が実施されることも多いです)
募集ポジション:ボランティアスタッフ
編集サポートスタッフ
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- ANTENNAでの記事制作サポート(プレスリリース記事の制作、インタビュー音源文字起こし、取材同行)
- ANTENNAでの記事企画(上記作業に加えて余力があれば、ご自身主導の記事も制作いただきます)
- メディアの運営や進捗管理、プロジェクトの進行に伴って発生する会議の参加(月2~3回程度)
・1回:京都府亀岡市の事務所で土日の日中に行われる全体ミーティング(関西圏以外の方はリモート参加も可能です)
・1~2回:オンラインで平日の夜に行われるプロジェクトミーティング
- 各種企画に伴うアポイントメント、取材、執筆
- CMSを利用しての記事登録作業
- 制作した記事のSNS投稿(Facebook、Twitter、Instagram)
※ボランティアの参加であることにご理解ください。
広報・デザインサポートスタッフ
- SNS投稿の作成(Twitter、Instagram、Facebook)
- 制作した記事の告知用Instagramストーリーズ動画の作成
- メディア広報のためのTwitter、Instagram運用施策の立案
- Adobe PhotoshopとIllustratorを用いた記事のアイキャッチ画像のデザイン・作成
- メディアの運営や進捗管理、プロジェクトの進行に伴って発生する会議の参加(月1~2回程度)
※ボランティアの参加であることにご理解ください。
※Adobe PhotoshopとIllustratorを使用できることが必須となります。
こんな人が向いてます!
- 一人で粛々と進める仕事だけではなく、誰かとコミュニケーションを取りながら進めるチーム戦も愛せる方。
- 今相対している事柄を、ついつい言葉や図にして考えたり、書き出したりして消化しちゃう方。
- 普段「これってなんの意味があるんだろう?」と考えることが多い方。
- 「気になったこと」をそのままにしておくのが気持ち悪いタイプの方。
- 知らないことや、出来ないことをチャンスと捉え、動きながら学んでいく方。
- 夜ふかしが得意な方(学生・会社員のメンバーもいるため、20:00以降に会議が実施されることも多いです)
参加までのステップ
STEP1:書類審査
これまでの活動履歴、職種に応じて設けた課題の提出をお願いします。必要事項をANTENNA内で確認させていただきます。その後の顔合わせに進む方にのみ、書類をお送りいただいてから2週間以内にご連絡させていただく予定です。
STEP2:面談
より詳しいメディアの説明や疑問点の解消、これからどのように活動していくかについて面談します。30分~60分で、お互いの認識のすり合わせを行い、参加に至るまでの具体的なお話を詰められればと思います。オンラインで実施させていただく予定です。
募集期限
2023年1月31日(火)23:59まで
応募時に送っていただきたいもの
(1)プロフィール
- お名前
- 連絡用メールアドレス
- 所属 / 職業(任意)
(2)希望する肩書き
「編集部メンバー」「編集サポートスタッフ」「広報・デザインサポート」からお選びください。その他、特記事項があればお書き添えください。
(3)ポートフォリオ
過去にご自身で制作された作品や記事、活動内容がわかるWebサイトのURLや資料があればお送りください。
(4)課題
【編集部メンバー】
あなたのお気に入りの書店で「音楽」「映画」「アート」のいずれかにまつわる本を選んできてください。その本のタイトルと出会った書店名を明記していただくと共に、その本にビビビときた理由を教えてください!
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- 文字数:800字前後
- 提出方法:PDF形式
- ファイル名:「提出日_名前.pdf 」(例)「220105_mine.pdf」
【ボランティアスタッフ:編集サポート】
2023年2月11日(土)に京都磔磔で開催される『おとぼけビ〜バ〜 新春課金始めワンマン 振替公演』の情報を調べ、ANTENNAのEVENTページで記事を作成することを想定してテキストの執筆と必要なインフォメーションをまとめてください。
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- 文字数:テキスト部分は最大800字
- 提出方法:PDF形式
- ファイル名:「提出日_名前.pdf 」(例)「220105_mine.pdf」
※ANTENNAのEVENTページはこちらからご覧ください。
【ボランティアスタッフ:広報・デザインサポートサポート】
ANTENNA記事「経験の蓄積から生まれた理想郷 ー ASR RECORDS 野津知宏の半生と〈D×Q〉のこれから」の記事内に使用している写真を自由に使って、Instagramストーリーズ投稿用の動画を作成してください。
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- 目的:サイトに遷移し、記事の閲覧につなげる
- 提出方法:mp4 / mov形式
- ファイル名:「提出日_名前.mp4 」(例)「220105_mine.mp4」
- 注意点:リンクボタンの設置は不要です。使用する記事内写真、設置する文字情報はお任せします。
- その他、応募に際して不明点やご質問などあれば、お書き添えください。
※2023年2月1日追記:こちらは締め切りました。ご応募ありがとうございました。
オンライン説明会・質問会を実施します!
まずは話を聞いてみたい!という方に向けて、オンラインでの説明会を実施します。編集部では具体的にどのような活動をしているのか、今年はどんな活動を予定しているのかの説明と、ご質問にお答えします。参加を希望される方は以下のリンクボタンより、申込みください。
実施日時
1月26日(木)20:00-21:00
前半30min:説明
後半30min:質疑応答
応募締め切り
1月25日(金)23:59
※参加のZoomリンクは、以下のフォームにお申し込みをいただいた方に向けて開催時間までにお送りします。
最後に:ANTENNAのビジョン・ミッション・バリュー
私たちの活動を通じてどのようにして社会に価値を生み出していくか、その基本原則となるビジョン・ミッション・バリューも次のリンク先からぜひご一読いただきたいです。この姿勢に共感してただいて、ANTENNAに出会っていただいたらこれほど嬉しいことはありません。
長文となりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。
ご応募をお待ちしております。
WRITER
-
1991年生まれ。大阪北摂出身、東京高円寺→世田谷線に引っ越しました。
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ANTENNAに在籍しつつミュージックマガジン、Mikikiなどにも寄稿。
過去執筆履歴はnoteにまとめております。
min.kochi@gmail.com